遠方からの通塾 – 遠きを遠しとせず

この仕事をしていてよく不思議に思うことなんですが、遠くから当塾までやってきてくれる生徒さんって、難関校への合格率が高いんですよね。

検索で引っかかるんでしょうか、お問い合わせ自体はかなりの遠方からもいただきます。鹿児島県からだったり、北陸の某県からだったり、中国四国地方からだったり。

もちろん、大変ありがたく嬉しいお話ではあるんですが、事実上お引き受けすることができません。地理的に通塾が難しいからです(将来的には遠隔地への授業も考えなくはないんですが……)。

ただ、頑張れば通えるという距離の生徒さんはお受けすることがあります。具体的には和歌山県だったり滋賀県だったり。そして不思議なことに、そうした生徒さんはほぼ皆難関校に合格します。

私自身としては、遠くから頑張って来てくれている(=送迎の保護者様も頑張ってくださっている)点について、大変申し訳なく感じるとともに、頭が下がる思いがあります。

ただ、授業や指導にかける熱意や工夫については、ごく近所から通塾してくれている生徒であれ、遠方から来てくれている生徒であれ、何ら変わりはありません。平たく言えば、誰に対しても、一生懸命授業をしているつもりです。

とすれば、遠方から来る生徒の合格率が高いという件は、おそらく「生徒本人・ご家族の気合いの入り方」が違うことに起因すると考えるべきなんでしょう。「何としてでも合格する、必要とあらば遠方の塾の門でも叩いてやる」といった気迫が合格を招いている。

今までの経験上、最後の最後に(ギリギリでも)合格を勝ち取る人というのは、そうした意気込み・気迫といったものが違う気がします。逆に言えば、そうした意気込みの足りない人が、最後の本番の時点で意気込みに充ち満ちた人に席を譲っているようなイメージがあります。

相手が小学生ではあるんですが、何となく世の中の縮図を見ているような気がするんですよね。実力が紙一重なら、最後は気迫のある方が席を確保していく。入学試験であれ、就職であれ、ポスト争奪戦であれ、恋愛であれ、同じなんじゃないでしょうか。いわば世の中の法則。

そしてそれは世界を発展させる合理的なルールである気もします。冷たいかもしれませんが、重要なポスト・人気のあるポストは、実力が同程度なら、やる気に充ち満ちた人に任せたほうがいい。気迫の足りない人には身を引いてもらったほうがいい。

当塾は、特に入塾要件を設けていないので、誰でもウェルカムなんですが(もちろん他生徒に迷惑をかける人はダメですよ)、最終的には、自然と上記のような気迫を持つメンバーになるんですよね。その意気込みに応えられるよう、当塾も頑張らねばなりません。