成人式で暴れ回る

今年も各地で成人式が行われましたが、例年、式場で暴れまくる若者の姿が報道されますよね。塾ブログとしては、「最近の若者の傍若無人ぶりには顔をしかめるばかりだ」なんて書くべきなのかもしれません。

実際、私も顔をしかめているんですが、それはどの若者も判で押したように子供じみた暴れ方をするからなんですよね。芸がない。しょーもない。

私が期待するのはこんな暴れ方。

首長周辺の怪しいカネの動きや人物の出入りを入念に調査し、成人式当日、スピーチを垂れている首長の前に躍り出て、裏金や黒い人脈について暴露しまくるなんてどうでしょう。場内騒然、顔面蒼白たる自治体首長と幹部、マスコミも大騒ぎを始める……だめですかね(笑)。

私自身が成人した際は、何の興味もなかったので成人式に出席しませんでした。なんで首長や議員のあほくさい長話(失礼)をわざわざ聞きに行かねばならないのか。彼・彼女らの話は煎じ詰めれば「私に投票しなさい」という中身しかありません、ってシニカルすぎる見方でしょうか。

あ、でも振り袖は一度着ておけばよかったかな。歌舞伎を演じてみたい気持ちのある私には、千載一遇のチャンスだったのかも。俯き加減の振り袖姿でしゃなりしゃなり、婉然たる笑みにて人を魅了す、なんて。いや、もう普通の道には戻れていなかったかも。


冗談はさておき、成人式で暴れる若者を見てあきれた息子が私に尋ねます。

「なんでいい歳してあんなにバカなことをしてるん?」

「人間には大なり小なり承認欲求というのがあるねん。他人から認められたいという欲求のこと。やっぱり人から感謝されたり褒められたりしたら嬉しいやろ。」

「うん、わかるわかる。」

「勉強ができて褒められるとか、スポーツに秀でていて尊敬されるとか、イケメン・美女で人から羨まれるとか、人に役立つことをして感謝されるとか、地道な努力を認められるとか、そんな感じで承認欲求が満たされればいいんだけど、世の中、そうも行かないことが多いやろ?」

「うんうん。」

「そんな風にまっとうに承認欲求を満たせなかった人は、ああいう行動に走ることが多いねん。確かに努力せずして目立つことができるしね。でも、見方を変えれば、『自分には人から承認されるだけの能力もなく努力もできませんでした』と告白しているようなもんだけどね。そこまでは頭が回ってないんだと思うよ。」

「ふ〜ん。」

「まぁ、お前も成人式の日には、特攻服・キンキラキンの髪の毛でガンガンにチューンした軽自動車に乗って、式場に乗り込みなさい。そして派手にやらかしなさい。」

「なんでなん!(笑)」

ともあれ、生徒さんたちや我が息子がまともに成人しますように。