夢通信が気にかかる

もう今年も半分が過ぎてしまいましたね。いつの間に半年も過ぎたんだろうという気持ちがある反面、年始の頃が遠い昔のことのようにも思えます。この半年、色々なことがありすぎたからでしょうか。

あまり夢を見ない、より正確には、見た夢をあまり覚えていないタイプなんですが、時々、知り合いや昔の生徒さん・保護者さんが夢に出てくることがあります。どうしてこの人が突然に?と思うようなタイミングでです。

嬉しそうに出てきてくれるなら何も問題はないんです。どうしてるのかな、楽しくやってくれてるんだろうな。が、悲しそうな顔や泣きはらした顔で出てこられた時には、なんとも複雑な気持ちになります。

もちろん、フロイト的な考えで言えば、私が深層心理でその人のことを何となく心配しているだけの話でしょうから、本人の幸せとは何の関係もありません。ただ、平安時代の人のような気持ちがどこか私の心の奥底に潜んでいる。

平安人の夢に対する考えは以前にも触れたことがあります。

「夢に人が現れるのは、その人が自分の事を思っているからだ」というのが、平安人の常識的な考えです。大好きな人が夢に現れるのは、その人も自分のことが大好きで思ってくれているから。嫌な奴が出てくるのは、相手も自分のことを嫌だと思っているから、というわけです(ある意味、ユング的な解釈)。

国語豆知識 「夢」

もちろん、現代人からするとおかしな考え方ではあるんですが、私は心のどこかでその考えが捨てられません。出てきた人が悲しそうな表情をしているのは、何か困ったことが起きて、相談したいとでも思っているからじゃないだろうかと少し気になってしまう。

今でもある程度交流のある人であれば、その人に連絡してみるのもいいかもしれないんですが、「悲しそうなあなたのことを夢に見ました、心配なので電話をしてみました」なんて言われても思い切り引きますよね。おまえは白魔術師か何かかよ(笑)。

気になる夢なら妻にも話してみることがあります。妻は正夢をよく見るので、判定してもらおうという気持ちなんですけどね。「あの人だったら楽しくやってるはず。大丈夫だよ」てな場合は私も安心するんですが、「そう言えば、私も最近その人のことを夢に見た!悲しそうな表情をしてたわ」なんて言われた日には……。

あんまり頼りになる人間でないとは思いますが、もしも、もしもですよ、夢通信じゃ足りないな、ちょっと相談に乗ってくれないかな、なんて方が本当にいらっしゃったら、お気軽にご連絡下さいね。

何か冗談みたいな記事になってしまいましたが、少し真剣でもあります。