先日、このウェブサイトを運営しているレンタルサーバのファイル整理をしていたんですが、ずいぶん前にJavaScriptのソースを借りてきて作ったページがあるのを発見しました。あくまで個人用なので公開はしていませんが、ある基準日から本日までの経過日数を教えてくれるページです。
人生において重要な日をいくつか記録してあり、その日から本日までの経過日数が一覧できるので、なかなか便利。そう思いながら久々にリストを見ていて気付きました。この10月で、当塾開業以来丸23年が経過してるじゃないですか……。
したがって、既に開塾24年目に入っているんですが、そんなに長い間やってたっけ?というのが正直な気持ちです。確かに忙しいのは忙しく、日によっては息つく暇もないのは今も継続中なんですが、かといって辛くて仕方がないというような感じでもありません。むしろ楽しく仕事に取り組ませてもらっています。
一生懸命に頑張ってくれる生徒さん達を見ていると、こちらも頑張らないといけないなという気持ちにさせられるわけで、そうした生活が人生に潤いを与えてくれているせいかもしれません。
何はともあれ、通ってくれた生徒さん達や、当塾をお選びになり、通わせてくださった保護者様方には、副代表共々、心より感謝いたしております。
私たちは当塾を開くずいぶん前から、具体的には大学生になった頃から塾講師や家庭教師といったバイトを始めましたので、少なくとも教えるキャリアだけは、結構な長さを誇っています。曲がりなりにも18歳から教える仕事を始め、現在二人とも56歳ですので、38年のキャリアということに。書いていて自分でも信じられません。ほえぇぇ(笑)。
18歳の時に大学受験生を教え出したので、その時の生徒さんはもう大人、というかほとんど同年配。実は生徒さんのお子さんも今までに何度もお預かりしておりまして、何人お預かりしたか覚えていないぐらいなんですが、お預かりするたびにすごく不思議な気分になります。そうそうお父さんもこんな感じだったよな〜、なるほどお母さんに似てるな〜、なんて感じるのは、ちょっとしたタイムスリップ感覚です。
自分達ではそれほど進歩・向上したようには思えないんですが、よく考えてみると「引き出し」はそれなりに増えたような気がします。
人を教えていて気づくことって意外に多いんですが、それが何度も繰り返されるうちに、ある事象Aとある事象Bの間に、強い相関関係を感じ取ったり、因果関係の存在を推知したりすることがあります。私たちはそれを「引き出し」と呼んでいます。
具体的には、「○○をよくしている子は学力が伸びやすい」とか、「○○というような事をよく口にする子は学力が伸びにくい」といった事柄なんですが、数にしておそらく3桁ということはないだろうと思います。おそらく4桁はあるんじゃなかろうか。もちろん、正確にカウントしたわけではないので、あくまでもイメージですが。
そのうちのいくつかは、このブログでもご紹介しています。人の話をよく聞く人は読解力が高い傾向があるとか(逆も然り)、助詞の使い方の確かさに表現力が表れるとか、そういった類の話です。指導の際は、比喩的に言えば、いつもその「引き出し」を開け閉めしている感じです。「○○する子は読解力が高い」→だから「○○」してくれるように仕向けよう、といった風。
ただ、すべての引き出しをご紹介できるかというと、そうではありません。次の要件が関わってきます。
1.私たちがはっきりと知覚・認知できている
2.その知覚・認知を言語化できている
3.媒体適性がある
「1.知覚」がないと「引き出し」として成立しないのは当たり前です。そして私たちの場合、知覚できればほぼ「2.言語化」はできますから、結局問題は、「3.媒体適性」ということになります。
つまり、授業や面談といったクローズドな空間の中ではお話したりお伝えしたりできても、ウェブやSNSといった媒体上では種々の事情からお伝えすることが適切でないといった「引き出し」が結構多いんですよね。
そんなわけで、当ウェブサイトやブログでは一切触れられておらず、私どもが何も知らないように見える事柄でも、一度お尋ねいただければ何かお役に立てることがあるかもしれません。当塾にお通いの塾生関係者の方々は、お気軽にお声掛けいただければと存じます。
時間がなくなってきたので、具体的な話に入れませんでしたね。またそのうちに。