大学入学共通テスト記述式問題のモデル問題例を分析する

大学入学共通テスト記述式問題モデル問題例の発表

センター試験にかわって2020年から大学入学共通テストが実施されますが、その記述式問題のモデル問題例が、昨日(2017.05.16)、独立行政法人大学入試センターから発表されました。

モデル問題について|大学入試センター

早速、上記の問題例および調査結果概要に目を通してみたので、現段階での分析を記しておきたいと思います。

2016年8月にも、大学入学共通テスト記述式問題について記事を書いていますが、共通テスト国語への記述式問題の導入は受験生にとって大きな関心事だと思うんですよね。今までのセンター試験国語ではマークシート型選択問題しか出題されなかったわけですから。

大学入学共通テスト記述式問題についての予想 | 宮田国語塾

結論から申し上げますと、心配するほど難しい問題は出題されないであろうと思います。特に、難関大学を目指すようなレベルの人は、問題形式に慣れる程度の軽い勉強で十分かもしれません。

もちろん、油断は大敵です。読解力が乏しい人が苦戦する事も言うまでもありません。ただ、しっかりと文章を読む習慣を身に付けている人なら、恐るるに足らず。小手先のテクニックに頼るのではなく、小中学生の頃からしっかりと文章を読み解く練習を積み重ねること。それに勝る対策はないでしょう。

記述式モデル問題例1 – 出題のねらい

少し詳しく見てみましょう。国語についてはモデル問題が二つ用意されていますが、まず問題例1をご紹介しましょう(以下、引用は上記大学入試センターの資料から)。

まず、出題のねらいから。

架空の行政機関が広報を目的として作成した資料等を題材として用い、題材について話し合う場面や異なる立場からの提案書などを検討する言語活動の場を設定することにより、テクストを場面の中で的確に読み取る力、及び設問中の条件として示された目的等に応じて表現する力を問うた。

個人的には、小説や随筆といった文学的文章ではなく、評論文もしくは説明文といった論理的文章を素材とした出題になるであろうと予想していましたが、正に2題ともその通りでした。より正確には、文章レベルをさらに実際の社会生活に密着したものにしてあります。

具体的には、行政機関の広報資料、親子の会話文、民間企業の提案書などが取り上げられています。つまり、日常生活の中でよく目にするような、「一般人を対象とした平易な文章」が問題の素材となっているわけです。現行センター試験が、「一定以上の知的階級に属する人を対象とした論説文」を出題するのと、かなり様相が異なっています。

正直、(語弊はあるかもしれませんが)ここまでレベルを下げなくともと思うんですが、現在の平均的な小中高生の読解力の壊滅的状態(またこの話は別の記事にしたいと思います)を考えたとき、妥当な出題レベルなのかもしれません。

記述式モデル問題例1 – 問題文

次に問題文。

「かおるさんの家は、【資料A】の「城見市街並み保存地区」に面している、伝統的な外観を保った建物である。城見市が作成した景観保護に関する【資料B】「城見市『街並み保存地区』景観保護ガイドラインのあらまし」と、かおるさんの父と姉の会話を読み、後の問い(問1~ 4)に答えよ。」

【資料A】はかおるさんの家の近辺地図になっているんですが、法律や地方自治に詳しい人が見ると、問題文を見るまでもなく、かなりヤバそうな雰囲気が漂っています。

かおるさんの家は街並み保存地区に面していますが、こういう地区には、景観を維持することを目的とした条例・風致地区条例といった法的ルールがあることが多く、その場合は、個人の建築や土地利用に制限が掛けられることになります(これは高校生でも知っていていいレベルの知識だと思う)。

そりゃ、歴史的な景観が保たれるのは悪いことではないんですが、その景観の経済的な受益者は電車の駅・駅前の商店・地方自治体・観光客です。その街並みに不動産を所有している人は、簡単に言えば自分の財産利用、憲法・基本的人権に即して言えば「財産権」が大きく制限される。

自治体が「景観を守ってくれてありがとね」とバンバン補助金を出してくれるならいいんですが、大体の自治体は渋いわけでして、そこにトラブルの種があります。ちょっと大人の事情なので、高校生がそこまで気付く必要はありませんが、以降の出題文章によって、その問題点が明らかになっていきます。

【資料B】「城見市『街並み保存地区』景観保護ガイドラインのあらまし」は自治体の見解を読み取るための資料。引用しておきましょう(クリックで拡大)。

ここには美辞麗句が並べ立てられています。確かに、美しい街並みなんでしょう。歴史的価値も高いんでしょう。でも、そこに実際に住んでいる人の自由だって価値は高いはず。

ガイドラインは言います。「住民、企業、行政など全ての人々が城見市の景観に対するさらなる意識の向上を図り、貴重な財産であることを深く認識し、この美しい景観を将来の世代に引き継ぐ責務を負っているのです。」

仮に私が住民説明会に参加していたら、もうこの時点で噛みつきまくって説明会が一切進行しなくなると思います(笑)。もちろん自治体担当者は訴訟リスクを覚悟してもらわないと。

自治体が一個人に対して、「お前は景観を引き継ぐ責務を負っているんだぞ」と言うのは傲慢に過ぎるでしょう。本来なら家屋を四階建てにしたいのに二階建てで我慢しなくてはならなかったり、事実上、自動車の所有が禁じられたりするんですからね。

先程も書いたように、金銭的補償があるなら我慢もできるでしょう。しかし、ガイドラインから、その面のフォローは非常に頼りないことが明らかです。「景観を保護するために必要な予算があれば、その計上を検討していきます。」という表現からは、あくまでも「予算があれば」「計上を検討」するだけだということが読み取れますからね。この役所言葉を一般語に訳すと「金は出せないからお前らの負担な」ということになります(笑)。

こんな話をまともな住民が受け入れるはずがありません。ただ、ここまでの出題文章で、そういう事情が読み取れなくても大丈夫、ご安心を。次の「父と姉の会話文」で、問題点が明らかにされます。

父と姉の見解はちょうど逆になっています。国語で言うところの「対比」ですね。まとめてみると下記のごとし。

父:ガイドラインに反対。住民の負担が重すぎる。ガイドラインは現実問題を無視した感情論にすぎない。

姉:ガイドラインに原則として賛成。地域の魅力を作るのは、行政ではなく住民なのだから、街並み保護のための自己負担もやむを得ない。

う〜ん、お姉さんはまだ子どもだと思うなあ。行政側にあっさり丸め込まれている。ただ、当然のことながら、そんな話は答案に書く必要はありません。あくまでも、行政の立場・父の主張・姉の主張の要点を淡々と説明すればよいだけです。

父と姉の会話部分は重要ですので、引用しておきます(クリックで拡大)。理解に資するよう、ブログ作成者の方で、両者の主張の重要部分に傍線を付けておきました。赤線は父の主張のポイント、青線は姉の主張のポイントです。

記述式モデル問題例1 – 出題分析

次に出題例も引用します(クリックで拡大)。

出題分析に移りましょう。いずれの問題も、解答字数には句読点を含めます。

問1

<問1>
会話文中の傍線部「一石二鳥」とは、この場合街並み保存地区が何によってどうなることを指すか、「一石」と「二鳥」の内容がわかるように四〇字以内で答えよ。

【出題のねらい】
複数のテクスト(情報)を読んだ上で,比喩表現の示す内容を,相互に関連付けて整理して説明する問題である。具体的には,景観保護に関する広報のための資料を含む, テクスト(情報)の内容を理解した上で,「一石二鳥」という表現が示す内容を的確にまとめることができる力を問う問題である。

【解答させる内容と資質・能力の関係】
テクストの全体の把握,精査・解釈

よくある比喩説明の問題です。一石二鳥とは「一つの事をして二つの利益を得ること」ですから、「なされる一つの事」と「そこから得られる二つの利益」を本文から探し出せばよいということになります。

まず、「一石二鳥」の前に「つまり」という表現があります。ここに気付くと(というか受験生は気付かないとなりませんが)、「一石二鳥」とほぼ同内容が傍線直前に示されているはずだということになります。

父姉会話文に私が施した傍線部を見ていただきたいんですが、「一石二鳥」の前には「市としては・・・ガイドラインを示して 景観を守ることで、この一帯を観光資源にしていきたい」という部分があります。ここで「一石」と「一鳥」が分かりますね。

「なされる一つの事」= 景観ガイドラインを示すこと
「そこから得られる利益」= 一帯を観光資源とする

あと「一鳥」は何かとさらに遡ってみると、街の治安の話が出ています。街並みが保護されれば、治安は保たれやすいですよね。というわけで、「得られるもう一つの利益」は、「治安維持」。

【模範解答】
景観を守るガイドラインによって,治安が維持され観光資源として活用されること。(38字)

問2

<問2>
ある会社が、「街並み保存地区」の活性化に向けた提案書を城見市に提出した。次の文章はその【提案書の要旨】である。これに対して、城見市は、ガイドラインに従って計画の一部を修正するよう、その会社に求めた。どの部分をどのように修正することを求めたと考えられるか、三十五字以内で述べよ。
【提案書の要旨】
複数の空き家が連続して並んでいる場所を再利用した商業施設を作りたい。古くて味わいのある民家を最大限活用したカフェ、洋服屋、本屋、雑貨屋、美容院などを総合的にプロデュースすることで、「一度は行ってみたい」まちづくりに貢献したい。初めて訪れる観光客にも親切なように、目につきやすい色の看板を数多く配置し、行きたい店をすぐに探せる配慮をする。また、住民にも利便性の高い店の誘致を進める。

【出題のねらい】
二つのテクスト(情報)を比較して,両者の内容の違いをとらえ,その違いについての評価内容の一部を書く問題である。具体的には,景観保護に関する広報のための資料を理解した上で,街並み保存地区の活性化の「提案書の要旨」と比較して検証し,「提案書の要旨」について修正すべき点をまとめることができる力を問う問題 である。

【解答させる内容と資質・能力の関係】
テクストの精査・解釈に基づく考えの形成

まず前提として、自治体の出した景観ガイドラインの内容を「しっかりと」把握しておく必要があります。「だいたい」じゃダメです。後でも述べますが、この大学入学共通テスト記述式問題で求められているのは「テキストの精査」です。線を引くなどして、しっかり頭に入れることが大切。

そうすれば、民間企業の提案書に、自治体がケチを付ける部分も自ずと分かってくるはず。提案書を四文に分解してみましょう。

ア:複数の空き家が連続して並んでいる場所を再利用した商業施設を作りたい。

ガイドラインの景観保護の目標(以下「目標」と略します)には「にぎわい」のある空間づくりが挙げられています。商業施設はまさに「にぎわい」を創出するでしょうから、問題なし。

イ:古くて味わいのある民家を最大限活用したカフェ、洋服屋、本屋、雑貨屋、美容院などを総合的にプロデュースすることで、「一度は行ってみたい」まちづくりに貢献したい。

「目標」には「にぎわい」以外にも「愛着と魅力を感じる街並みを形成」という点が挙げられています。イに列挙された施設は、その二つに役立ちますよね。よって、問題なし。

ウ:初めて訪れる観光客にも親切なように、目につきやすい色の看板を数多く配置し、行きたい店をすぐに探せる配慮をする。

ガイドラインの景観保護の方針(以下「方針」と略します)には、「建築物の壁面、広告物や看板の色彩については、原色などの目立つものを避け、伝統的建築物との調和を図ります。」という項目があります。このことを覚えていれば、一発でアウト判定ができますね。「目立つ看板はダメ!伝統的建築物との調和のとれた色にしてよね!」と自治体は言うはずです。これが答え。

エ:また、住民にも利便性の高い店の誘致を進める。

答は出ましたが、一応見ておくと、これは先程の「愛着と魅力を感じる街並みを形成」に役立ちますね。問題なし。

【模範解答】
看板は目につきやすい色ではなく,伝統的建築物と調和した色彩にすること。(35字)

問3

<問3>
会話文から読み取ることができる、父と姉の「景観保護ガイドライン」の導入についての議論の対立点を、「〜の是非。」という文末で終わるように二〇字以内で述べよ。

【出題のねらい】
テクスト全体の内容について,異なる立場の意見に着目し,対比されている事項を考察し,その論点を整理して書く問題である。具体的には,父と姉の会話の内容から,それぞれの立場の主張を理解し,両者が対立している点についてまとめることができる力を問う問題である。

【解答させる内容と資質・能力の関係】
テクストの精査・解釈に基づく考えの形成

二人の会話文から、それぞれの主張を読み取る問題。やっぱり、テキストを「しっかり」読んで、各自の主張の骨子をつかむことが大切です。

私の方で両者の主張の重要部分に傍線を付けておきましたので、そちらをご覧いただければ幸いです。赤線をたどると父の主張のポイント、青線をたどると姉の主張のポイントがわかるようになっています。

私はこの問題をやや悪問だと思うんですが、それは字数制限が異常に厳しいからです。先に模範解答を見てみましょう。

【模範解答】
例1 個人の自由を制限し,自己負担を求めること(の是非。)(20字)
例2 自己負担や制限を受け入れて進めること(の是非。)(18字)

そうですね、「自由(人権)の制限や自己負担を受け入れるか否か」が両者の対立であることには間違いありません。

ただ、「自由(人権)の制限や自己負担を受け入れるか否か」とだけ聞かれれば、そんなのは受け入れない方がいいに決まっています。「お前の権利を制限するからね。お金も払ってもらうからね。」といきなり言われれば誰だって嫌ですよね。イミフです(笑)。

やっぱり、人というのは、それに引き合うだけの価値があるからこそ、人権制限なり経済的負担を受け入れるわけです。つまり、「自分たちの住まう街の景観を発展的に維持する」というメリットがあるからこそ、「自由制限も経済的負担も仕方が無いな」という気持ちになれるわけです。

とすれば、父と姉の主張の対立の説明には、その部分も入れてやらないとかなり落ち着きが悪い問題になってしまいます。言い換えれば、対立の意味がよくわからない問題になってしまう。

個人的には、制限字数を35字程度にして、こんな解答を作らせいる方がいいんじゃないかと思います。

【私の方で改題して作成しなおした模範解答】
公的な景観を保護するために、個人の自由を制限し、自己負担を求めること(の是非。)(34字)

こうすれば対立が明らかになると思います。「公」を重視するか「私」を重視するかの対立ですね。

「恋と忠義はいずれが重い」義経千本桜の四段目、道行初音旅の詞章ですが、文楽ファンのみなさんは、すぐに舞台風景が浮かびますよね。「いいよね〜、あの春風駘蕩とした舞台はさ〜」なんて人とは話が合います……って、脱線しすぎましたかね。

恋は私の一つ、忠義は公の一つですが、昔から演劇化されるほど、「公」と「私」の対立は普遍的な構図。歌舞伎も文楽も、その構図ばっかりだといっても過言ではありません。縄文時代にだって「公」と「私」の対立はあったはず。そして今もその対立はあるのであって、「法学」の大きなテーマとなっています。

今回の問題は第二問の方も含めて、法学的なイメージの強い問題になっているんですよね。第一問が公法的、第二問が私法的な感じなんですけどね。問題作成者は法学部関係者かもしれません。

なお、この問題をやや悪問だと感じるのは、正答率データを見てもおかしなことではなさそうです。

正答率 問一 43.8%
正答率 問二 72.5%
正答率 問三 3.0%
正答率 問四 15.0%

明らかに問三の正答率が低くなっています。

問4

<問4>
父と姉の会話を聞いて、改めてガイドラインを読んだかおるさんは、姉に賛成する立場で姉の意見を補うことにした。かおるさんはどのような意見を述べたと考えられるか、次の条件に従って述べよ。

条件1:全体を二文でまとめ、合計八〇字以上、一二〇字以内で述べること。なお、会話体にしなくてよい。

条件2:一文目に、「ガイドラインの基本的な考え方」と、姉の意見が一致している点を簡潔に示すこと。

条件3:二文目に、「経済的負担」を軽減する方法について述べること。

条件4:条件2・条件3について、それぞれの根拠となる記述を【資料B】「城見市『街並み保存地区』景観保護ガイドラインのあらまし」から引用し、その部分を「 」で示すこと。なお、文中では「ガイドライン」と省略してよい。

【出題のねらい】
テクストの内容を読み取った上で,異なる主張を支える根拠となる情報を抽出したり,複数の情報を統合したりして考えをまとめて説明する問題である。具体的には,父と姉の会話の内容から姉の主張を理解した上で,姉に賛成する立場で景観保護に関する広報のための資料の内容を根拠として考えを説明することができる力を問う問題である。

【解答させる内容と資質・能力の関係】
テクストの精査・解釈に基づく考えの形成

条件が色々と付いていて、受験生からすると面倒に思える問題かもしれません。この段階で「もう無理」と思う人も多いと思うんですが、ここでへこたれてはいけません。これも後で書こうと思っていますが、こうした「面倒」に見える問題にも地道に向き合う姿勢が本当に大切。地頭は関係ありません。丁寧に文章を照らし合わせることができるかだけの問題です。

そういう意味で、実際はかなり平易な問題だといってよいでしょう。極端に言えば、条件にしたがって書いていけば自然に答案が出来上がる感じです。

姉の方は父と異なり、原則として自治体サイドの考えに丸め込まれている、いや言い過ぎでしたか、自治体サイドの考えに共感を覚えています。ですから、姉の主張のポイントをチェックした上で(会話文に青線で示しておきました)、ガイドラインから共通部分を探して抜き出せばよいだけです。

主張のポイントの読み取り方にもコツがあるんですが、さすがにそこまでは書く余裕がないので、いきなり姉の主張のポイントを具体的に見ます。

『地域を守り、地域の魅力を作っていくのは、他でもない私たち自身なんだ』っていう意識を持って、私たちの生まれ育ったこの街を守っていくためには、ある程度の自己負担も必要だよ。

これは、「ガイドラインの基本的な考え方」に示されている、

住民、企業、行政など全ての人々が城見市の景観に対するさらなる意識の向上を図り、貴重な財産であることを深く認識し、この美しい景観を将来の世代に引き継ぐ責務を負っているのです。

という考えとパラレルですね。

キーワードで言えば、

私たち自身=住民
意識を持つ=意識の向上
ある程度の自己負担=景観を将来の世代に引き継ぐ責務

ということになるのがお分かり頂けるかと。

次に、条件3の「経済的負担」の軽減の件。中原中也ではありませんが、汚れちまった私のような大人には、一番重要なポイントに思える点ですね(笑)。

経済的負担、つまりお金に関する話は、ガイドラインにはここしかありません。「予算」という言葉に気付いてスパッと見つけて欲しいところです。

議会等との協議を通して、景観を保護するために必要な予算があれば、その計上を検討していきます。

前にも書きましたが、これは役人言葉でして、「カネは出さないよ」と解釈するのが正しいとは思うんですが(笑)、まあ大学入試ですからね。善良なお姉さんの考えにしたがって、文字通りに受け取っておくべきでしょう。

ということで、模範解答は次の通りとなっています。

【模範解答】
姉の意見は,「全ての人々」が「意識の向上」を図り,「景観を将来の世代に引き継ぐ」というガイドラインの考え方と一致している。また,方針に「景観を保護するために必要な予算があれば,その計上を検討」するとあるので,補助が受けられる可能性がある。(119字)

最後に

大問の第二問についても書こうと思っていたんですが、もう飽きてきました(笑)。こちらはちょっとコメントしておくに止めます。

この問題、関西弁で言うと、スカタンなところのある契約書と、ちょっと無理筋な主張をするサユリさんの問題です。第一問にもまして、法的イメージの強い文章(契約書)の読解になっているんですが、よく読んでみるとそんなに難しいものではないはず。法学部出身の方だと、なんでこんな条項にするかな、と笑えるかもしれません。まあ、完全無欠の契約書だと問題にならないので、仕方が無いんでしょうけどね。

あとは「モニター調査から読み取れる事柄」「今後の勉強方法」なども書いてみたいと思いますが、こちらは別記事にて。