先週末体調を少し崩したものの、週明けにはすっかり回復し、精力的に仕事に取り組んでいます。
体調の悪い時って、嗜好的なものを受け付けなくなる気がするんですが、いかがでしょうか。少なくとも私はそう。
「なんか今日は体調が悪くて酒もタバコも全く受け付けないよ。」
「て言うか、普段からお酒もタバコも大の苦手やんか。」
「ふふふ、バレたか。でもコーヒーも飲む気になれないな。」
「そう言えば、飲んでるところを見てないね。」
てな感じで、コーヒーを飲みたいという気持ちが全く消え失せてしまいます。嗜好品というのは、生命力や健康の証しなのかもしれません。
音楽にもそんなところがあります。
完全に疲れ切ったり病んでいたりすると、音楽どころではありませんが、少し風邪気味なんて時も「うるさい音楽」「難しい音楽」「装飾の多いくどい音楽」は敬遠したくなります。普段はそういうのも大好きなんですが。
以前、妻の出産に立ち会ったことがあります。破水から出産まではかなりの時間がかかるため、妊婦をリラックスさせる音楽を出産待機室に持ってきてよい(or持ってこい)という話になりまして、何となく持って行ったのが、フランツ・リストの『超絶技巧練習曲』。
なんでこんなん持ってくるんだと、えらく叱られまして(笑)。妻はロック系が嫌いでポピュラー系にも興味なし。クラシック系だったらいいかなと思ったんですが(リストは妻も好きな作曲家)、さすがに大変な時に聴くには辛かったらしい。すまぬ、妻よ、マゼッパよ。
で、今回もうるさい音楽は嫌だなと思いながら、かつ一方で、週末は何か新しい音楽を聴きたいなと思いながら、色々とAppleMusic内を探し回っていたんですが、ピタッと来るものを感じたのがこれ。
横坂源のJ.S.バッハ『ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集』。不勉強で、ヴィオラ・ダ・ガンバのソナタはほとんど聞いたことがなかったんですが、やっぱりいいですねバッハは。
このソナタは、本来ヴィオラ・ダ・ガンバ(古い弦楽器です)とチェンバロによる演奏を想定していますが、上記音盤では、チェロ(横坂源)とピアノ(藤井一興)に置き換えられています。
私が発見したときは、発売日(2016.09.14)前だったので、AppleMusicでは一部しか利用できなかったんですが、本日(2016.09.15)現在、全曲が聴けます。
クラシック界のニュー・スター、チェリスト 横坂 源 待望のデビュー!!
しかしAppleMusicって本当に便利すぎる……。月に980円でこれだけ使えるなんて申し訳ない気がするぐらいです。