オリンピックも終盤ですが、今回は日本選手のメダル獲得数も多いようで、結構盛り上がっていますよね。
個人的にスポーツ観戦自体にはあまり興味が持てないんですが、競技の背後にある人生を垣間見るのは面白いことだと思っています。
新聞などでメダル獲得者に関する記事を読んでいて感じるのは、どの人も「執念深さ」を持っているということ。悪く言えば「しつこい」「粘着質」。
スマートなライフスタイルとか、スムーズに人生を送ることとかそんなのは度外視です。全てを競技に注ぎ込み、尋常でないほど勝負にこだわる。ある意味、異常な人生。メダルを獲得したからといって、バラ色の人生が待っているとは限りませんし。
でも、その常軌を逸した人間にこそ世界レベルの勝利と名誉が与えられるんだろうと思います。世界レベルの勝利が人生の目標になってしまった以上、歪な人生を送ることはやむを得ない宿命。
だいたい、スポーツが健全なものだというのは、私からすると不思議な考えです。スポーツの本質は身体や健康を犠牲にしても、勝利を得たい、何としても人の上に立ちたいというところにあると思うんですよね。だからドーピングが何時まで経ってもなくならない(今後もなくならないでしょう)。
そうだとすれば、「健康・健全な人生」と「スポーツ」は、究極的には相容れないものではないか。
私もスポーツをするのは嫌いではありませんが、それは「ほどほど」のレベルで楽しむレクリエーションだからです。スポーツは、数歩踏み出せば恐ろしい闇が待っている世界だと思います。