豪雨のこと・本居宣長先生のこと

あっという間にお盆休みも終了。ちょっと楽しみもありましたが、雑用などに追われ、ほとんど仕事モードでした。依然として終わらぬ雑用を抱えつつ、今年の後半戦に突入といったところです。

それにしても、最近の気象って、ちょっと異常さを感じませんか?子どもの頃はこんなに豪雨が頻発することなんてなかったように思うんだけどなぁ。日本が亜熱帯化しているのかも。寒いのが苦手なので、有り難いとも言えるんですが、さすがに人命や財産に危害を及ぼすほどの豪雨はいただけません。

お盆中、少し時間の空いた午前があったんですが、天気予報を見ると、兵庫方面や滋賀・福井方面は雨の予想。ただ、奈良方面は一応一日天気が持ちそうだったので、ちょっとバイクで出かけることに。まだ寝ている息子に見つからぬよう、こっそりと(笑)。

お盆中、とことんまで雨に祟られていたので、少しぐらいは晴れてもらわないと、と思いつつ阪奈道路で奈良に出ます。我が家から奈良県庁までは1時間弱というところです。

この日も、いつもの如く全くのノープランかつ手ぶら。柳生の方にでも行こうかと思いつつ走っているうちに気が変わり、加茂の方に抜けることに。見たことのない細い道を適当に辿っていったので、何度か行き止まりに逢着しました。ところどころダート(未舗装路)になるんですが、それもまた楽し。

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(ずいぶん稲穂が実ってきています。田んぼを渡る風はとてもいい匂い。)

まだ天気が持ちそうだったので、加茂から木津川沿いに東進します。笠置、月ヶ瀬、何度も通っている道ですが、川沿いで気持ちの良いところです。その流れで何となく三重県の伊賀へ。

伊賀と言えば、浄瑠璃の『伊賀越道中双六』、それから松尾芭蕉。でも、最近の私の興味は本居宣長(もとおり・のりなが)先生。全くの私事ですが、最近、ものすごく本居先生に心惹かれるのを感じておりまして、私の心の中では、三重県イコール本居宣長先生、みたいな感じになっています。本居宣長先生のいらっしゃったのは三重県松坂市なんですが、またゆかりの地を訪ねてみたいと思っています。

今までも何となく彼が好きで、古典の問題集なんかでその文章を見かける度、「ノリーの書くことは堅苦しいなぁ、でも何だかいい感じなんだよね、嫌いじゃないぜノリー」なんて偉そうに思っていたんですが、ちゃんと著作を読んでみると、これがまた良いんですよね。彼の真摯さに打たれてしまう。もし生きていらっしゃったら、弟子入りさせていただきたいなと思うぐらいです。

「お前のような馬鹿者は弟子には取らぬ」と言われそうな気もしますが、何となく私にとって「先生」と呼びたくなる人なんです、彼は。そんなわけで、呼び捨てにするのも憚られ、今では本居宣長先生とお呼びするようになった次第。

本居先生のすべての考えに納得する訳ではない、というより、むしろ納得できない部分も多いんですが、そういうレベルを超えて、とても惹かれるものを感じます。「お慕い申し上げてをります」とラブレターを書きたいぐらい。先生のお話を聞いているだけで、とても幸せになれる気がします。って、危ない女子高生みたいですけれど(笑)。


そろそろ帰らないと、家でのお昼ご飯に間に合わないので、伊賀でUターン。

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(Uターン地点。何やら危うげな空模様。)

そして、やっぱりいつもの如く、帰り道は豪雨。はぁぁぁぁ〜、お盆ぐらい勘弁してくれよ。絶対に今の日本は亜熱帯に分類されるはずやで、などとブツブツ言いながら大阪へ向かいます。もう毎度のことなので慣れっこですが。川のような阪奈道路(生駒山)を越えて自宅へ帰着。僕の知らないうちに出かけるから雨に降られるんだよと息子にブーブー文句を垂れられるのも、これまた定番(笑)。