入塾時の初回面談について

ようやく確定申告も終えて、4ヶ月ぶりに通常状態に戻ってきました。ふぅ。

ありがたい話ではあるんですが、年々忙しさが増してきています。より正確には、何年も前からの話なんですが、年度開始前後(当塾の場合2月です)に一気にご入塾希望の方々がおいで下さるようになりまして、年末から2月にかけて、体験授業や入塾時個別面談が、それこそ怒濤のように押し寄せるといった次第。

小規模な塾なので絶対数が多いわけではありませんが、時期的に一気に集中するという意味で、なかなかハードな時期になります。

体験授業をまとめて行うとか、個別面談をすっ飛ばして「合同説明会」を執り行うとかすればいいのかもしれませんが、それではやはり、当塾の持ち味は活かせないと思うんですよね。

私どもでは、生徒さん一人一人を丁寧に見たいと考えておりますので、どうしても体験授業や個別的な入塾時面談は欠かせません。

例えば、完全少人数制宮田塾の場合、入塾時には必ず、個別的に保護者様とお話しさせていただく機会を設けています。学力を伸ばすためには生徒さん像をできるだけ立体的・具体的につかむ必要がありますからね。で、そのためには、色々なことを伺ったり、ご質問を承ったりする必要があり、場合によってはかなりプライベートな内容に立ち入る場合もあります。

例えば健康面であるとか、ご家庭の環境だとか、友人関係や学校での生活だとか、成育面での特殊事情だとか……。もちろん、無理やり聞きだすことはございません。お話しいただける範囲で結構なんです。また、伺った内容については倫理的な守秘義務があると考えておりますので、外部に漏れることは絶対にありません。

当塾での指導方針(大まかには一緒ですが、生徒さんの状況によって変わる部分も大きい)をご説明したり、利用するテキストのご案内・相談なども含めると、どうしても短くて30分、長ければ1時間程度がかかります。

面談後には、私達二人でどういう方針で指導に臨むかを相談し、面談内容をデータとして記録するという作業も待っていますので、正直、莫大な時間がかかってしまうんですよね。

もちろん、授業や授業準備も通常通りにありますので(そして2月は税務作業も!)、時間がいくらあっても足りなくなるという仕儀。

そこまでしなくても、と思われる方もいらっしゃる方もしれません。私達二人にとっても時間は貴重ですし、何よりお忙しい保護者様のお時間も頂戴してしまうわけですから(どうしてもお時間のご都合がつかない場合は電話面談を承ることもあります)。

が、やっぱり経験からして、生徒像の正確な理解は、指導に役立つんですよね。いや「役立つ」というより「必須」と言った方がいいかもしれません。ちょうど、文章の正確な読解なしに解答が作成できないのと同じです。

そんなわけで、ご入塾下さるご家庭の保護者様には、ご迷惑を承知でご協力を賜っている次第です。以前は、ご入塾前に個別面談を承るというケースもあったんですが、もう今は無理。そこまで塾生さん以外に割く時間がありません。申し訳ございませんが、ご入塾後ということでご勘弁いただいています。

ちょっと自慢めいていますが、「当塾に来てから成績が急上昇したので学校の先生から不思議がられた」とか「大手塾の模試で全国一桁に入った」とか「当塾に来るとなぜかやたらやる気が出る」とかいう話は特に珍しくはありません。

いや、嬉しくないんじゃないですよ、そんな話を伺うととても嬉しいんです。めちゃくちゃ嬉しい(笑)。ただ、それも何となく達成できているわけではなく、塾生保護者様のご協力があってこそ、というわけです。

そういう意味で、当塾は幸せな塾だと常々感じております。