気がつけば7月も後半。いつの間に。
最近思うんですが、ここ10〜20年ぐらいで、「充電」を必要とする物が一気に増えた気がしませんか?
携帯電話などない時代は(若者よ、そんな時代があったのじゃぞ)、固定電話・公衆電話を利用するわけで、充電をする必要がありませんでしたし、パソコンもノート型は高価で、デスクトップ型が大多数でした。つまり、電源コンセントにつないで使うスタイルの道具ですから、充電をする必要がなかった。
時は令和。私の机の上には、ノートPC、タブレット、メインの携帯電話、サブの携帯電話、無線マウス複数、無線キーボード複数、モバイルバッテリー、無線ヘッドフォンなどなど充電を必要とする機械が多数乗っかっています。
充電が必要になる頻度は、機器によりまちまちですが、毎日(本当に毎日)何かが、充電を要求してきます。「あ、iPadが残電量少なくなってる」「(ピコーンピコーン)あらら、サブの携帯電話が残電量少なしと通知してきたぞ」「おっと、マウスの赤ランプが点灯してるぞ」みたいな感じです。
充電作業自体は、机上にUSBの充電口を設けていることもあり、ルーチンワークになっているので、あまり苦には感じなくなっていますが、それぞれの規格が違うのは微妙に鬱陶しいですよね。これはUSB-Micro、これはUSB-C、これはLightning。ケーブルもそれに応じて何本も用意せねばなりません。
これって現代の「水やり」ですよね。毎日毎日せっせせっせと作物に水をやる作業とそっくりです。いくら水を注いでも注いでも、気がつくと水が枯れていて、再び注水せねばならない。いくら電気を充電しても充電しても、気がつくと残電量が減っていて、再び充電せねばならない。
そんなわけで、水を電気に置き換えて、昔の農耕時代と同じようなことをやっているなと思うことがしばしば。昔も今も、暮らしていくにはなんだかんだと面倒な作業があるものですね。
私の場合、生徒さんの学力を伸ばすというのが仕事ですので、これまた「水やり」のメタファーが該当しそうです。電子機器は、「成長」しませんけれど、生徒さんは「成長」してくれるので、こちらの方がメタファーとしては有効性が高いかな。
大げさに言えば、生徒さんを指導するというのは、これからの社会を担ってくれる人材を育てるという意味で有意義な作業ですから、「水やり」とはやりがいが全然違いますし、「面倒」という感じもありません(大変な作業ではあるけれど)。
ただ、やっぱり「水やり」に近いという感覚はありまして、そう考えてみると、朝から晩まで「水やり」ばっかりしている生活だなと(笑)。
夏期はとりわけ「水やり」に忙しいので、体調に気を付けて頑張りたいと思います。