夏期講習会を実施しない理由

例年、5月ごろから「夏期講習」について、多くのお問い合わせやご要望を頂戴するんですが、今年も(そして来年以降も)原則として、短期講習会の開講の予定はございません。

今年も数えきれないほど「夏期の集中講習」のお問い合わせやご要望をいただき、本当に心からありがたく存じているんですが、何分、時間的な余裕が全くと言ってよいほどありません。通常授業の準備・実施だけでも多くの時間が必要な上に、夏期はそれ以外にも色々なフォローが必要な時期。普段から通塾してくれている塾生の指導だけで、もういっぱいいっぱいになっています。

これは当塾だけかもしれませんが、短期講習であれ、生徒さんをお預かりする場合は、多大な分量の仕事が発生します。

まず個別的に保護者様・本人と面談を行い、学力状況や志望校合格に必要な指導内容を割り出し、それをデータにまとめるんですが、これだけで一人当たり1.5時間ぐらいは楽々かかります。体験授業が必要な場合はそれにプラスもう1時間。

次に受講生の志望校の入試過去問題を細かく研究します。手元に資料がない場合は問題収集作業も必要となります。入試過去問研究は、さすがに全年度というわけには行きませんが、授業で扱うと決めた問題は徹底的に調査・準備します。これまたかなりの時間がかかります。

夏期は大手塾の夏期講習にも並行して参加する生徒さんが多いので、うまく日程を調整したり、場合によっては、授業を録画してDVDを作成し郵送したりネットで配信したり。もちろん、映像関連の処理も私の仕事です。

また、受験した模試を見て欲しいという依頼があれば、それも精査して次回の成績向上に役立つようなアドバイスを行います。

国語塾の方は、そんな感じで通常時だけでもかなりギチギチのスケジュールで動いておりますが、これに加えて、「完全少人数制宮田塾」の方の運営・指導もあります。最近は後者の方も、将来の中学受験に備えて国語力を身に付けておきたいというご要望が本当に多く、一人一人についての指導方針を副代表とあれこれと相談・準備する必要がありまして(夫婦間の会話は8割方が仕事関係だと思う(笑))、これまた作業量が膨大なものになっています。

そうそう、今お読みいただいているこのウェブサイトの運営も全部自前でして、サーバーの管理から、CMSのソフトウェア的な管理、記事作成などなど、全面的に私が担当しております。今日もPHPを更新してVer7.3.6に、一応Perlもアップデートしてから、放置していたCMSのプラグインを大量にアップデートして……という感じです(分かる人にはお分かりいただけるかと)。こうしたウェブ関係の技術も日々進歩していくので、勉強が欠かせません。

時々、午前9:00から12:00まで授業がないということをご存知になって、ではそこで2授業を組んでください!と依頼される場合もあるんですが、授業の水面下には授業準備が隠れているということ(授業そのものより時間がかかることも珍しくない)、いきなり問題を見て授業をすることは困難であること(もちろんある程度はできると思いますが、やはりちゃんと準備をしてからでないと充実した授業にはなりません)、他にも雑務処理の時間が必要なこと、そうした事情から、レギュラー授業以外の授業を組むことがなかなか困難だということをご理解下されば幸いです。


何か言い訳がましい文章で申し訳ないんですが、「何回も電話しているのに断りやがって!エラそうな塾だな!」と思われるのを、私どもは心から心配しております。私達が偉そうにするのは百年早いということは、私達が一番承知いたしております。

お問い合わせ・お声掛け下さる事を、当塾と致しましては本当に心からありがたいことと感じておりまして、ご要望に沿えない際は、いつも受話器の向こうにいらっしゃる相手様にペコペコ頭を下げております。

厚かましい要望ですが、また機会がございましたら是非宜しくお願い申し上げます!