今まで色々な生徒さんを見てきましたが、成績が良い子達にはやはり共通した特徴があります。
その一つとして挙げられるのが、「こつこつと勉強・努力できる」という点です。そういう子はたいていの場合、「淡々と勉強・努力できる」という美質も備えているので、両方を合わせて考えてみましょう。
いくら地頭が賢いとしても、ムラがある勉強しかできなかったり、勉強を怠ったりする場合は、良好な成績を収めることができません。何よりも「こつこつ」と努力できることが、少なくとも現在の教育制度の中では必要であると思います(わざわざ書くほどのことでもないですが……)。
加えて、テストの点に一喜一憂することなく「淡々」と勉強・努力できることも大きなポイントだと思います。高い偏差値を取ったからといって慢心することなく、「これは模試に過ぎない、本番はもっと難しいし、もっと凄いライバルが来るんだ」と意識する。逆に低い点しか取れなかったときは、「これが今の実力だ、もっと頑張らないとだめだ」と謙虚に自分の弱点を修正・補強していく。そうした姿勢が自然に取れる生徒は、間違いなく成績が伸びます。(そんなことをするはずもありませんが)仮にこちらが成績を落とそうとしても、グングン成績は向上するはずです。
では、「こつこつ」「淡々」という姿勢はどうすれば身に付くのか。正直、私もよく分かりません。おそらく、家庭環境や幼い頃からの積み上げなどが大きく影響するんでしょう。少なくとも、受験学年になってから「こつこつ」「淡々」が身に付く、ということは期待しない方がよいでしょう。
たまたま良い成績を取った際に、ご家庭で、「やった!俺(私)って天才!合格まちがない!」というような言葉が出てきたら要注意。自信はもってもらいたいんですが、慢心は禁物です。うまく軌道修正してもらいたいと思います。
ちなみに、「こつこつ」、漢字では「兀兀」と表記します。「パイパイ」ではありません(笑)。