iPadと読書スタイル #1の続きです。
読書が好きな人の悩みは、「収納場所」だと思います。
書籍はけっこう嵩張るものですし、重みもあります。専門書などだと、「調べるときに必要になるかも」という気持ちから、廃棄してしまうことがなかなか難しい。
広大な屋敷に住んでいるとか、四次元ポケットを持っているとか、特殊な事情があれば別ですが、日本の都市部の住居環境では、書籍はまず間違いなく「収納場所」に困るものの一つだと思います。
私の場合、仕事以外のプライベートで使える大きめの書架は10架程度。書架の上にもブックエンドを置いて書籍を置いていますが、それでもとうの昔、学生の頃から書架は満杯でして、何かを購入すれば何かをあきらめなくてはならない(捨てるor売る)という状態でした。
しかし、私のような人間にも福音が!以前にも書きましたが、実用的なドキュメントスキャナの出現です。
専用の裁断機で書籍の背を落とし、ドキュメントスキャナで読み込み、PDFデータ化してゆくわけです。面倒に思われるかもしれませんが、慣れれば大した手間ではありません。裁断&読み込み&データ化の作業は、新書一冊につき5分程度で終了します。以前の機種と異なり、新機種は紙の重送もなくなり快適至極。こうしてブログを書いている時などに片手間に作業ができます。
昨年の新聞一面に「自炊大流行」という大きな記事が掲載されていたんですが、我が目を疑いました。「自炊」というのは、上述のように、書籍を裁断しドキュメントスキャナにかけてデータ化することを指す、ネット上の隠語なんですが(自分でデータを「吸う」ことから来ている模様)、こんなに一般化しているとは!売れ筋の裁断機やドキュメントスキャナも紹介されていて、ビックリです。
私の場合、ドキュメントスキャナを購入してから現時点までで、900冊程度の書籍の電子データ化を完了しました。スキャンした後の書籍(紙)は心置きなく廃棄できますので、実際の書架にかなり余裕が生まれてきました。狭い部屋から広い部屋に引っ越した気分です。嬉しい!
息子が今年から小学校に上がるため、そろそろ息子専用の書架を準備してやる必要があったんですが、それも難なくクリア。とりあえず、子ども向きの本なら300冊程度は収納できるようにしました。
私自身も、幼稚園年長頃から自分専用の本棚を用意してもらっていたんですが、その頃出会った書籍とあいまって、とてもいい思い出になっているので、是非息子にも専用書架を用意してやりたいと思っていたわけです。まぁ、大げさに言えば大人への階段の第一歩。ただ、現時点で既に限界が見え始めているので、近いうちに、拡大するか、本を処分することを教えるかしないとなりませんが……。
この話題、「iPadと読書スタイル #3 (書籍電子化のメリット・電子書籍)」に続けたいと思います。