昨年後半から、読書スタイルが変わってきたせいか、読書量が増えています。読書スタイルを大きく変えたのは、やはりiPad。読書好き、かつ、書籍の収納場所に困っている人には、最強のツールだと思います。
音楽については、LPやCDで聞く時代が過ぎ去り、iPodなどのプレーヤでの再生が主流になりましたが、いよいよ書籍にもその大波が襲ってきたことを実感します。
仕事や勉強関連の読書は別として、私のプライベートな読書スタイルはこんな感じです。
(あまりご興味はないかと思いますが、話の都合上。)
まず、気に入った書籍があればとりあえず購入します。本はあっと言う間に絶版=入手不可になるので、あまり後回しにしない方がいいという考えに基づいています。
購入した本は、一旦「これから読む本の棚(読書候補棚)」に置きます。一日二日の間に読まれ、さっさと収納書架に移される本もあれば、1年以上の長きにわたってこの読書候補棚で待機している本もあります。この棚には、常時30~50冊程度が待機しています。
一冊に集中して読み切ることもありますが、たいていの場合は10冊程度を併読しています。Aという本は30%程度読んだ、Bという本は半分読んだ、Cという本はもう少しで終わり、という感じで並行的に読書が進行しているわけです。
2年ほど前、書店で下記の本を見つけて、驚いたことがあります。
本は10冊同時に読め! 本を読まない人はサルである! 生き方に差がつく「超並列」読書術
成毛 眞
著者の成毛眞氏は嫌いではありませんが、扇情的なタイトルが読む気を削ぐ本です。到底買う気になれない。しかし、何かが気になる。
こういうタイトルの書籍が平積みになっているということは、これが「常識的ではない」ということを表しているはず。ひょっとして、世の中では普通、本って一冊ずつ読まれているのか……?周りの大人で、一冊を読み終わらないと次の本に進まないという人を見たことがないので、少し衝撃を受けたのでした。
大体、小学生でも、国語の教科書、算数の教科書、理科の教科書、社会の教科書というように、ある意味、同時進行で「読書」しているわけです。それで頭が混乱するというケースは聞いたことがありません。ましてや、大人なら、並行して複数の業務をこなしているのが普通のはず。とすれば、読書だっていくつかを並行するのが自然なんじゃないか。少なくとも私にはそう思えます。
何も義務で読書しているわけではなく、娯楽としての読書です。一冊に集中して、これを読まない限り次の本には移らないぞ!という姿勢は、とても窮屈ですし、結局は読書を楽しめなくなってしまうんじゃないかと思います。
大人の場合は、次々手当たり次第に読む、必ずしも全部読み通す必要は無い、読みたいところだけを読む、つまらなければゴミ箱(orブックオフ)に直行、という感じで読むのが正解かと思います。
学校教育ではあまり推奨されない読書法でしょうし、小学生の場合はまた話が違ってきますが、大人の場合は、気楽なスタンスが読書と付き合うコツだと思います。
って、全然iPadと読書の話に届きませんでした(笑)。そちらは「iPadと読書スタイル #2」で。