昨日書店に出かけてウロウロしていたんですが(とても楽しい時間です)、中公新書の帯が随分目を引くものになっていました。以前はもう少し地味な帯だったように思いますが、今のものはとても見やすいですし、購入意欲をそそります。いつからリニューアルしたんだろう、私が気がつかなかっただけでしょうか。
私の場合、本を購入したら帯はすぐに捨てますけれど、書店をうろついている時などには、帯にグッと誘引されることがままあります。知らない世界への小さい窓とでもいいましょうか。その窓が美しく魅力的であればあるほど、その本に手が伸びる可能性は高くなります。
書籍の帯、小さな紙切れではありますが、かなりの販売促進作用があるものだと思います(少なくとも私には)。
昨日は帯にひかれて、中公新書の新刊「ガロア」を購入しました。「この証明を完成させるための方法がある。でも私には時間がない。」という惹句です。
夭折の天才数学者ガロアは1811年フランス生まれ。今年が生誕200年にあたります。ショパンと同時期にパリで暮らした人だなと思って読み進めると、著者も同様のお考えのようで、パリでショパンやリストとすれ違っていたかも、という記述がありました。もし本当なら、ため息の出るようなシーンです。