お忍びデート

一人で出かけることも好きですが、時間が合えば妻と出かけることも結構あります。妻は高校の同級生だったので、17〜18歳の頃からの付き合い。もう30年近く一緒にいるわけで、そのことを考えると自分達のことながら笑ってしまいます。人生の65%程度を一緒に過ごしているんですよね。

特に妻は、周りの女性に「いつも一緒にいてて飽きないのか?」と聞かれるようなんですが(ちょっと失礼じゃないですか?プンプン!)、何かそういうのをもう超越しているとでも申しますか。飽きるとか飽きないとかの問題じゃないですよね、夫婦や家族って。

平日午前中も結構忙しくしていますが、ちょっと時間が空けば、一緒にカフェに出かけたり、ランチを食べに出たり。もう少し時間的余裕があれば、二人で映画に出かけたり。これについては、学生時代とほとんど変わらない行動パターンです。

もちろん、息子が生まれてからは、息子中心の生活になりましたから(それはそれですごく楽しい)、二人きりで行動することは減っていました。しかし、息子が小学校に通い始めてからは、仕事の予定の無い平日午前などは、再び昔の行動パターンに戻っているわけです。

が、私達夫婦がデートに出かけることを快く思わない者が一人。

それは息子です。

「なぁなぁ、明日の午前中は時間が取れそうだから、カフェに行かへん?たくさん模試の資料や答案を預かってるから、カフェで目を通すわ。」

「いいよ、どこのカフェに行く?」

(割り込んできて)「え〜〜〜!二人で出かけるの?も〜〜〜〜!」

「出かけるけど、半分仕事やで。それにお前は学校やろ。」

「え〜〜〜!ぼくは学校で勉強とか運動とか頑張ってるのに……。」

「それは偉いけど、それとこれとは別。」

「え〜〜〜、ブツブツブツブツ。」

「だいたい、父母が仲良くしている方がいいやろ。いつもケンカばっかりしている方がいいの?」

「それとこれとは別やんか〜。」

と、押し問答。どうも私達が二人だけで楽しんでくるのが嫌なようで。一人っ子は「構ってちゃん」なところがあります。

仕事半分の外出ですらこれですから、映画に出かける話を聞かれようものなら、ネチネチと嫌味を言われなくてはなりません。

そんなわけで、純然たるデートに出かけるときは隠密にことを進めなくてはならなくなっています。息子が入浴している間などに小さな声で「明日映画見にいかへん?」「いいよ、何観に行こう?」なんて打ち合わせしている始末。

夫婦なのに、なんでこんなにコソコソ出かけないとならないのか。何か職場で隠れて交際しているカップルみたいな気分です(笑)。