泳ぐのが好きなので、水着には少しだけこだわりがあります。ここ15年ぐらいは、SPEEDO社製ばかり使用しています。コンマ何秒というタイムを競うわけではないので、性能がどうこういうわけではありません。着心地や耐久性が優れているように思うだけです。
今年初め、新しいスイムウェアを購入しようと思い、ショップに出かけましたが、なぜかSPEEDO社製のものがほとんど置かれていませんでした。(冬場だと年度落ちのスイムウェアを安く入手できるのです。セコイですが。)
あるのは、アリーナやミズノばかり。不思議に思ってネットで調べてみると、ミズノがスイムウェアを独自開発するため、SPEEDO社製スイムウェアの販売を取りやめたのが原因のようです。(現在の販売はミズノよりもやや販売力に劣ると思われる別会社が担当しています。)
その時は、特にどうとも思わなかったのですが、これが大きな問題を引き起こすことになりました。
ご存知の通り、SPEEDO社が新開発したスイムウェアで世界記録が量産されているものの、日本の水泳連盟は国内三社のスイムウェアしか着用を認めていないため、水泳選手が困惑しているという問題です。
6月6日の大会では、SPEEDO社製のウェアを着用した日本選手が、多数の日本新記録を樹立したとのことで、SPEEDO社製着用許可に向かいそう、というのが現在の状況です。
外部の人間にははっきりと分かりませんが、おそらく水泳界にも「大人の事情」があって、あっさり着用許可というのは難しいのでしょう。しかし、部外者としては、選手に好きなスイムウェアを選択させてあげたいと強く思います。
勉強で言えばこんな感じですよね。
超難関校の入学試験。入試を受けるにも激烈な競争があり、そのほとんどは足切りにかかるため、受験場に来ること自体が大変な名誉である。受験生は試験時間を有効に使うため、筆記具には細心の注意を払っている。最近、頭の中の考えをスムーズに文字に出来るペンが新開発され、そのペンを使った人間が模試で次々と好成績を収めている。しかし、自分には普通の鉛筆しか使用が許されない。何故なら、今まで勉強資金を出してくれていたのは、鉛筆会社だったから…。
塾の生徒がこんな感じだったら、鉛筆会社に直談判に行きますね(笑)。
オリンピック自体にはほとんど興味がありませんが、スポーツにまつわる社会事象は興味深いものがあります。