最近の小学生達を見ていると、どうも昔話に関する知識が乏しいような気がします。マイナーな昔話ではなく、代表的なお話、例えば、浦島太郎・桃太郎といった昔話です。
「浦島太郎の話って知ってる?」
「知ってる!」
「どんな話か説明してみて。」
「(ちょっと自信なさそうに)え~っと、いじめられてた亀を助けて~、どっか遠いところに連れて行ってもらって~、鬼退治したと思う。」
「それ、浦島桃太郎や!」
…といった感じです。
もちろん、その場で正しい「あらすじ」は説明しますが、それでは単なる「知識」になってしまいます。
できればお子さんの小さい間に、ご家庭で本を読む・話して聞かせるなどして、気軽に楽しんでもらえればと思います。
(昔話のDVDを見せるのも悪くありませんが、やはり家の人の話には及ばないでしょう。「それからどうなったと思う?」「で、どうなったん?」といった合いの手(対話)が大切なのだろうと思います。)
幼い子供のストーリー把握能力の向上に役立つのはもちろんですが、大人にとっても意外な発見(ツッコミ所)があったりします。
桃太郎は鬼から奪った金銀財宝をどう分配したんだろう?とか、そもそも桃太郎は、結構好戦的なヤバイ奴なのでは?とか…。
どうでもよい話はさておき、文字や話だけでストーリーを追う能力は非常に大切です。幼い子供にとって、昔話はそうした能力の基礎を形作るものなのかもしれません。