GWもそろそろ終了。私どもは雑務もありましたが、それなりに休養も取れまして、「新進気鋭」じゃなかった、「鋭気満々」で明日からの授業に備えております。
さて、GW中に気になった話。
配偶者の不祥事により、最近マスコミへの露出がすっかり減ってしまった自称「国際政治学者」が離婚したとの報道がありました。夫が逮捕された時は「家族として支えていきたい」といった殊勝なコメントを出していましたが、ほとぼりが冷めた頃に離婚。速攻で離婚すれば冷血さが際立ってしまうと考えたんでしょうか。
で、離婚に際して出したコメントが、夫婦関係からの「卒業」。何なん、その「卒業」って。妻と話していたシナリオ通りで笑ってしまいます。どうせ利害だけで繋がっている薄っぺらい人間関係だろうし、ほとぼりの冷めた頃に離婚するだろう、その際は「卒婚」とかキレイ事をTwitterで言うんだろうな〜。私達、そこらへんの占い師より予知能力上かも(笑)。
冗談はさておき、「卒婚」なる珍妙な言葉については、以前当ブログに書いたことがあります。
夫婦仲良く過ごしているならば、なにもその関係を「修了する」「完成させる」必要はないわけで、本当は二人の間に埋めがたい溝が生じているはず。そしてそれは何も恥ずかしいことではありません。人間同士なんだから、合う合わないがあるし、人間は永遠に同じ考えや感情を持って生きられるわけではないんですから。だったら、「離婚」という言葉を正々堂々と使えばいいのに……。それを持って回った「卒婚」なんていう言葉でごまかすのは、逆に、心の底で夫婦関係の破局をとても醜く恥ずかしいことだと感じていることを証明しているんじゃないでしょうか。
(中略)
やっぱりそこにも「事実を伏せて見栄えの良い状況に持込もう」という意識があるように思うんですよね。
(中略)
ともあれ、何か表面だけを取り繕っている人たちには、使い勝手の良さそうな言葉ですよね、「卒婚」って。
今回もまったく同じ状況だなと思います。
漢文的に言えば、「卒」という漢字は「おへる(おえる)」「おはる(おわる)」と動詞的に訓読みすることができますから、「卒婚」が(新しい)熟語としておかしいということはないんですが、まあ、日本語的にはね……。
仲睦まじく共に長生きされているご夫婦をお見かけすると、本当に立派な方達だと思う年齢に私達も達しました。夫婦関係が破綻せぬよう、偕老同穴目指して頑張りますっ!
塾ブログなので四字熟語の説明をしておきますと、「偕老同穴(かいろうどうけつ)」とは、夫婦仲良く生きてともに年をとり、死んではいっしょに葬られることを言います。日本語で言う「共白髪(ともしらが)」ですね。