この記事をご覧になっている環境が、Windowsであれ、Macintoshであれ、ブラウザの表示フォント(書体)は、「ゴシック体」または「明朝体」になっていることがほとんどだと思います。以降の内容は、表示フォントが「ゴシック体」または「明朝体」であることを前提として書かれています。表示フォントによっては、意味を成さない記事になっているかもしれません…。
意外に見落としていることが多いんですが、漢字を勉強する際は、「教科書体」を手本にしなければなりません。「ゴシック体」はもちろん、「明朝体」も実際に書く文字と見た目がかなり異なります。
小中学生の場合、教科書や問題集が「教科書体」を採用しているため、大きな問題はないんですが、それ以外の場合は、漢和辞典なども含めて「明朝体」を採用しているものが多く、注意が必要です。
例えば、次の漢字を見て下さい。
北
明朝体やゴシック体だと、ご覧の通り3画目は2画目の横にくっつきますが、手書きの場合、3画目は2画目の下部にひっつけて書きます。
次にこの漢字(ねずみ)。
鼠
臼の部分は6画分ありますが、下の部分は何画だと思いますか?
9画?いえいえ、違います。7画が正解です。カタカナの「レ」のように書くのが正解なんですね。この漢字に至っては、教科書体ですら7画に見えない字体になっており、総画数をチェックしない限り、妙な字を書くことになってしまいます。
書くことを前提として漢字を学習する際は、きちんとした書体でチェックしたいものです。(とは言うものの、よっぽど注意しないと難しいですね…。)
<クイズ>
「沛」という漢字があります。 雨や水の勢いがさかんなことをあらわす漢字ですが、総画数は何画だと思いますか? 8画ではありません。興味のある方は辞書を調べてみて下さい。