小学生の国語指導と国語辞典

国語辞典学習法 / 小学生の国語辞典」でも国語辞典について書きましたが、今回は指導する側から見た小学生用の国語辞典について。

実は、私のように教える側からしても、小学生用の国語辞典は利用価値が非常に高いものです。ボキャブラリーの貧弱な小学低学年に言葉を説明する際、どこまで・どのように説明すべきかを考える手ががりになるんですね。

例えば「教養」という語を引いてみましょう。

広辞苑第5版の抜粋
「単なる学殖・多識とは異なり、一定の文化理想を体得し、それによって個人が身につけた創造的な理解力や知識。その内容は時代や民族の文化理念の変遷に応じて異なる。」

チャレンジ小学国語辞典第4版
(本当はすべての漢字に読みがなが振られています)
「はば広い学問・知識や礼儀作法。また、それを身につけることによって生まれる、豊かな心。」

どちらが小学生の指導に役立つか、おわかり頂けるかと思います。

もちろん、実際に「『きょうよう』って何?」と聞かれた際は、その子供のレベルに応じて説明することになるので、そのまま辞書を棒読みするわけではありません。念のため。(やや語釈に問題があっても、語の大まかなイメージをつかんでもらった方がよい、というケースは実際の授業ではよくあることです。)

また、授業中に辞書を引く際は、生徒に見せつけるようにしています。分かっている語でも調べる、自分で調べる、という大切な点が少しでも伝われば、という気持ちです。まぁ、「演出道具」とでも言いますか(笑)。