学力向上には「集中力」「素直さ」が大きな前提となる、ということを以前に書きました。(入試や受験から少し離れた一般的な話ですが、興味のある方は「学力が伸びるタイプ Part1~4」を参照して下さい。)
では、中学入試合格の前提は?
やっぱり一緒です。
「集中力」「素直さ」の両方を兼ね備える必要があります。
もっと言えば、集中力や素直さは当然の前提。小学5年6年になって、集中力や素直さを磨いている暇はありません。
一定レベル以上の中学入試は、
1.集中力を持って素直に話を聞くことが出来る子供達が
2.どれだけ努力できるか
で決まってくる試験です。
(言葉は悪いですが) 私立中学校側としては、集中力や素直さのない子供を、真っ先に排除したいと考えています。
猛烈なスピード&密度のカリキュラム進行。自発的に勉強に向かう雰囲気。多めのクラス定員なのに、学級が崩壊するどころか、和気藹々と団結。
一定以上のレベルの私立中学が望む環境が、こうしたものである以上、集中力や素直さを欠くメンバーに入ってこられては困る、という様になるのは当然の道理です。(もちろん、上記のようなレベルにない私立中学もあります。念のため。)
事の是非を述べているのではありません。
実際問題としてそうなっているということです。
低学年の生徒などは、集中力や素直さのいずれか(または両方)が欠けているにもかかわらず、それなりに成績がよい場合があります。
この場合、中学入試までに確実に失速します(断言)。
いずれにせよ、「集中力」や「素直さ」は、即座に身に付くものではありません。幼少期のうちから身に付けておかないとどうにもならない、ということだけを記しておきたいと思います。