気がつくと桜の季節もほぼ終了。ゴールデンウィークも近づいてきており、既に一年の三分の一が過ぎようとしています。確かこのあいだ紅白歌合戦やってたよね……。
それはさておき、先日、我が家の裏庭(大阪陸軍墓地とも言います)にて、副代表と二人、花見をしました。といっても、桜の下にシートを敷いて軽く飲食するだけなんですけどね。私はたこ焼きを買い、副代表はアイスコーヒーをコンビニにて購入。あ、家にあったお菓子も少々持参。めっちゃ安上がりな花見でおます。
春休みも終わったとあって、人もまばら、というか、誰もいません。桜を二人で独占です。とても贅沢な時間。
この人影もまばらな墓地の話は何度かこのブログでも取り上げていますが、今後の政治的状況から一気にクローズアップされる可能性もあります(日本最大の陸軍墓地なのです)。そうなると、近隣住民としては、否、我が家の庭気分でいる人間としては、とても迷惑。この墓地が政治に翻弄されることは避けて欲しいところですが……。
さて、この日の議題は(って大げさですが)、「真の勝ち組とは」。たこ焼きをほおばりながら議論しても説得力ゼロなんですけどね。
本来、勝ち組とか負け組とかいう言葉自体、かなり下品だとは思うんですが、私達が「勝ち組」という言葉で呼んでいるのは、「本当に人生の喜びを享受できている人」のことです。
「なあなあ、具体的にはどんな人が勝ち組だと思う?」
副代表が言います。
「この間、プールでおばあさん同士が話しているのを小耳に挟んだんやけど、そのおばあさん、海外旅行に十日ほど行ってきはったらしい。だいぶご高齢の女性だったから、すごいなって。こういう人って勝ち組やと思う。」
「分かる分かる。以前、高速道路のサービスエリアでバイクを停めたら、横にCBR1000RRが停まってたんだわ。分かりにくいと思うけど、CBR1000RRって言うのはホンダのリッター・スーパースポーツ。要するに、アクセルを少しひねればあっという間に時速200kmに到達、スピードメーターの針は時速300kmに向けてグイグイ上がっていく、みたいなバイク。馬力で言えば……って、寝るな〜!(笑)
それはいいとして、それだけのバイクだから、乗る技量や体力もそれなりに要るんだわ。ものすごい前傾姿勢で乗車しないとならないしね。で、ちょうどオーナーが戻ってきたんだけど、それが総白髪で御年70は越えていると思しき男性やってん。
ああ、格好いいなって。思わず目礼しちゃったよ。話こそしなかったけれど、彼がCBR1000RRに跨がって颯爽と出発する時、どちからともなく手を上げて会釈したんだけどね。『お気を付けて』『君も気を付けてね』みたいな感じかな。ああ、こういう人って勝ち組だなって思った。」
他にも色々な「勝ち組」さんを列挙してみたんですが、私達が「勝ち組」認定するのは、どうも下記の条件を満たしている人のようで。
1.金銭的余裕がある
2.時間的余裕がある
3.健康に恵まれ気力体力に満ち溢れている
金銭的余裕は「勝ち組」という言葉のニュアンスから、外せないところだと考えますが、金銭だけではどうしようもありませんよね。一定以上の年齢になると痛感しますが、お金がいくらあっても、それを使う時間がなければ無意味です。また人生を楽しむ気力や体力がなければ、お金の使い道はほとんど無いでしょう。
年老いても依然元気で気力に満ちあふれ、あくせくせずとも、金銭的余裕ひいては精神的余裕をもって暮らしてゆくことができる人々。サウイフモノニ ワタシハナリタイ。と宮沢賢治は言いました。いや、言ってないか。
サウイフラウジンニ ワタシハナリタイ などと話していると、ハトが一羽近づいてきました。お前もそういう老境を迎えられるといいなあ、などと言いながら、残っていたお菓子(パン)のかけらを与えます。
すごくおいしそうにムシャムシャ。喜んでくれているようでよかったよ、と思っていると、目ざとい他のハト達がわらわらと寄ってきました。ごめん、今ので最後。もうないねん。
と、先のハトを見ると、パンのかけらを他のハトに奪われています。あかんやんか(笑)。どこの世界も競争は激しいようで。
私達もちゃんと頑張って「勝ち組」を目指したいと思います。皆様もご一緒に。エイエイオー!
そうそう、「令和」の話も書かないとなりませんね、また今度にでも。