春よ来い 早く来い。凄まじい速さで。

まだまだ冬の最中ではありますが、さすがに少し暖かい日も増えてきました。当塾にとっては冬の終わり・春の訪れ=繁忙期の終了なので、春が死ぬほど待ち遠しいんです。大抵の塾はそうだと思いますが、当塾の繁忙期は、11月初頭〜2月末頃。

阪神タイガースに「死のロード」という言葉がありますよね。夏の高校野球選手権のために、ホームグラウンドでの試合が出来ない日々が続き、著しく負けが込むという時期を指す言葉です。

塾の場合、勝負の世界ではありませんから、負けが込むなんてことはありませんが、繁忙期=「死のロード」的な感覚はあるんですよね。体調も崩せませんし……。

私がこよなく愛するMotoGP(世界最高峰の二輪レース)は、例年、11月半ばに最終戦(ヴァレンシア戦)、翌年3月初頭に初戦(カタール戦)となっておりまして、MotoGPのオフシーズン期と、塾の繁忙期はほぼ完全に重なります。

そんなこともあって、MotoGPのシーズンが終わると本当に寂しい気持ちになってしまうんですよね。冬が大嫌いなのもありますけれど……。先日マレーシアのセパンで始まったMotoGP各チームのテストのタイムを見ながら今期の戦線を占いつつ、シーズン開幕を首を長くして待っている次第。


だいたい、小さい頃から、スピードの出る物を見たり、スピードの出る乗り物に乗ったりするのが大好きです。遊園地に行けば、ジェットコースターには率先して乗り(ヒャッホーイ!)、16歳になるのも遅しと原付バイクの免許を取り、今でもスピード感溢れる乗り物が大大大好き。

何となく自動車にのめり込めず、二輪車にばかり興味がいくのも、そのスピード感に圧倒的な差があるからなんですよね。自動車もモノによっては悪くないとは思うんですが……。

昨年、こんなニュースがありました。

JR西 新幹線300キロ体感 トンネル内で座らせ研修

JR西日本が新幹線のトンネル内に、通常業務では線路内に立ち入らない車両検査の社員を座らせ、最高時速300キロを間近で体感させる研修をしていることが、同社や関係者への取材で判明した。

(2018年8月24日 毎日新聞より引用)

私、仕事が終わった後に、食事をしながらぼんやりした頭で夕刊を読み、このニュースに触れたんですが、「へえ〜JRってやっぱりいい会社なんだな、こんなに楽しいアトラクションみたいなのを体験させてもらえるんだ、羨ましいなあ」というのが第一の感想でした。

で、読み進めると、実際は「JR西日本はけしからん、こんなパワハラ研修をして何を考えておるのだ」という趣旨の報道なのでした。そりゃそうですよね、JRの広報紙じゃないんですから、夕刊一面トップに「JR西日本って素晴らしい会社ですね〜」なんて記事が掲載されるはずがありません。社会の木鐸としてパワハラ問題に積極的に警鐘を鳴らさん、という趣旨の記事に決まっています。

仕事で疲れきって読解力が鈍っているなあと苦笑いしつつ、冷静に考え直してみます。って、これやっぱり、個人的にはすごく面白そうな気が……(笑)。時速300km程度のものを間近で見るなんて機会、そうそうありませんしね。

マン島TTという伝統的なバイク・レースのことを何度かこのブログでも書いた覚えがありますが、時速300km近い速度で公道を狂ったように駆ける男達のレースを、一度でいいから間近で見たいと思っている私にとっては、上記新幹線研修、何かすごく魅力的に思えます。

もちろん、スピードに対する感覚は人それぞれですから、研修イコールパワハラになり得ることは、大いに理解出来ます。が、希望者のみの研修とするならば、そんなに問題ないような気がするんですけどね。私だったら、率先して参加します。


MotoGPの映像は、トップエリートレーサーの華麗なるライディングを見せるために、本来のスピードがあまり感じられないものが多いんですが(もちろんそれはそれで大いに価値がある)、実際の観客席からはこんな風に見えています。凄まじい爆音とともに。

この速度で疾走しつつ、肘や膝を触れ合わせてライバルを牽制することもあるということを考えていただければ、いかに彼らが天才的なライダーであるかが理解していただけるかと思います。

下記タイトルの450 km/hというのはさすがに嘘ですが、各マシン、だいたい350 km/hぐらいは出ています。これぐらいの速さで春が来ますように(笑)。

トップレーサーの凄まじさ(というか狂気)を是非ご覧あれ。

MOTO GP TOP SPEED FLY BY 450 km/Hr