時々なんですが、テレビ局から出演依頼の電話を受けることがあります。どこで当塾を見つけて下さるのやら。
今年初めにも在京某キー局からの出演依頼があったんですが、いつものごとくお断りさせていただきました。授業や雑務で手一杯で、東京に出向く時間も勿体ないですし、あんまりファンが増えても困るしね、困るしね、困るしね(しつこい)。
冗談はさておき、私に何を求めて下さっているんでしょうか。もう電話に出るのも面倒で、副代表に任せておいたので、依頼の趣旨はよく分からなかったんですが、国語関係の話をしろということなんでしょうかね。
「いつやるの?今だぜ!(ビシッ!)」なんてやるといいんでしょうか?いや、パクリ過ぎか。普通に言ってもあんまり受けないかな、ローラースケートを履いて歌うなんてどうだろうか。
「ようこそ こ・く・ご〜 学ぼうよパラダ〜イス☆」
芸名は、在原☆NARIHIRA なんてどうかな。意味を分かっていただけるのは、40代以上の方々だけですね。すみません。
で、ここからは真剣な話なんですが、そもそも真面目に塾を運営して生徒を指導していれば、テレビに出演する時間なんてそうそう取れないはずなんですよね。時々出演するぐらいならいざ知らず、頻繁にテレビに出るような講師の場合、ほぼ間違いなく指導の方は手薄になっていると思います。少なくとも、一人一人の答案に向き合ったり面談を行ったりなんていう地道な作業はしていないはず。
よく観察してみると、たいていは、ブラック企業のお先棒を担いでいたり、政治家になるための下準備をしていたり。それってどうよと、私などは言いたくなりますけどね。
ジャンルは異なりますが、テレビに頻繁に出ている法律家や医師も要注意だと思います。真剣に業務をやっていれば(そしてそちらが軌道に乗っていれば)、テレビに出る時間的余裕はないはずで、個人的には「何かややこしい人じゃないか」と思ってしまいます。目立ちたがりなだけかもしれませんが、それはそれで、法律家や医師という他人の不幸(トラブルや病気)を扱うプロフェッショナルとして不適格なのではないか。
実際、最近もありましたよね。テレビにレギュラー出演していた弁護士が、不当な着手金を経済的に裕福とは言えない依頼者から巻き上げ、返金せよとの弁護士会からの再三の説得にも応じず、あげく業務停止の懲戒処分を受けたケース。業務停止って、法曹界では死刑宣告に等しいように思いますけどね。この弁護士に関しては、被害者の会まで結成されていたぐらいですから、モラル不在も甚だしいなと。
そうそう、医師の方もありました。こちらは診療報酬の不正受給ということで、完全な詐欺罪です。手が後ろに回るような人が堂々と出ている点でテレビって……。
私は自分たちのことを、生徒さんが学力を伸ばして志望校に合格していくのをサポートする「裏方」だと考えておりますので、上記のような事態には陥らない自信があります。ご安心を。というか、ほとんどの塾さんはそうだと思うんですけどね。
顔を見せなくて済むラジオ(特にローカル局)なら、仕事の妨げにならない範囲で出演してみたい気もするんですが、こちらは一度も依頼を受けたことがありません。今から来たる日に備えてボイストレーニングに励んでおこう(笑)。