さっきネット上で「素数誕生日は59通り」という記事を見つけたんですが、私の誕生日(8月29日=0829)も素数に該当していました。
理系の人、特に数学好きな人って、ある数字を見たときに素数かどうかをよく判定しているような印象があります。文系的な私の場合、そんなことは全く意識にのぼってこないんですが……。
昨年暮れ、息子の算数の勉強の手伝いをしていて、約数や素数を意識する問題をたくさん見たんですが、やっぱり私の場合、恥ずかしながら素数感覚がちょっと鈍い。息子は(11の倍数を教わっていたこともあり)143という数字を見た瞬間に素数じゃないよと判定できていたんですが、私の場合、瞬間的には約数が出てこない。ややあって、なるほど「11×13」なのかと了解する次第。暗算苦手やねん……。
ある方がツイッターで「1001の『お前素数じゃないのかよ』具合はそんじょそこらの自然数では太刀打ち出来ないレベルにまで達する。」と書いているのを見たんですが、もうね、こんなのは私には直感では絶対に見抜けない。
そうそう、京大の生協で「素数ものさし」なるオリジナルグッズが販売されているそうなんですが、こんなん何に使うの(笑)。でも大人気グッズで売れに売れているらしい。価格も557円、素数に設定されているそうで、数学好きな人ってこういうのがツボなのかな。
こうした感覚の最果てにいるのがラマヌジャン。天才的な数学者です。Wikipediaにはこんな逸話が紹介されています。
1918年2月ごろ、ラマヌジャンは療養所に入っており、見舞いに来たハーディは次のようなことを言った。
「乗ってきたタクシーのナンバーは1729だった。さして特徴のない数字だったよ」
これを聞いたラマヌジャンは、すぐさま次のように言った。
「そんなことはありません。とても興味深い数字です。それは2通りの2つの立方数の和で表せる最小の数です」
実は、1729は次のように表すことができる。
1729 = 12の3乗 + 1の3乗 = 10の3乗 + 9の3乗
すなわち、1729が「A = Bの3乗 + Cの3乗 = Dの3乗 + Eの3乗」という形で表すことのできる数 A のうち最小のものであることを、ラマヌジャンは即座に指摘したのである。
天才の度が過ぎて逆に心配になるようなエピソードです(実際、ラマヌジャンは不幸な人生を送る)。ちなみにハーディーはケンブリッジ大学の数学教授。このエピソードから「1729」はハーディ・ラマヌジャン数とかタクシー数などと呼ばれているそうで。
思い切り文系脳の私には、数字そのものよりエピソードの方がはるかに面白く感じられます。人それぞれですね。