「ちょっと」を認めない

もう7月です。時々、真っ青に晴れ渡る空の日もありますが、まだまだ梅雨真っ只中。うっとうしい天気の日が多いですね。

前回、雨の中やって来るクマ塾生の絵とともに、こんな記事を書きました。

「昨年から小学低学年の生徒もお預かりしているんですが、みんな雨の日でもちゃんと通塾して真面目に頑張ってくれています。偉い偉い。」

これ、本当に本当に私達の本心なんです。

雨が降っているし、ちょっと面倒くさいな……

朝早くから起きるの、ちょっと面倒くさいな……

楽しいゲームを中断して出かけるの、ちょっと面倒くさいな……

この「ちょっと」がくせ者です。ちょっと面倒でサボる。確かに、その一日で大きな差が付くわけではありません。でも、その怠惰な姿勢がだんだんと人間をむしばんでゆく……って、覚醒剤廃絶か何かの標語みたいですが(笑)、嘘ではありません。

私も怠惰な精神の持ち主です。だからよく分かるんですが、「ちょっと」を認めると、後はなし崩し的に事態が悪化してゆきます。大人でもそうなんですから、いわんや小さな子供をや。「ちょっと」を認めないことが大事。

つらかろうが、眠たかろうが、出席する決まりなんだから出席する。そういうものなのだと子に教えることが親の務めだと思っています。もちろん、休んでも構わないんですよ。ちゃんとした理由やポリシーがあれば。でも、「ちょっと面倒だし今日は休んじゃおうか」というのはダメ。親には「お前、何考えてるんじゃ!ボケ!」と家から蹴り出すぐらいの気概が必要です。

あれやこれやと屁理屈をこねて自室に引きこもっている大の大人が増えているようですが、本人にとっても家族にとっても社会にとっても不幸です。そうした大人を矯正することは不可能だと思いますが(冷たくてゴメン)、彼・彼女らの幼少期に大人が「ちょっと」「ちょっと」を重ねて見過ごしてきた・許してきた結果だと考えます。本人よりも、親の方に責任あり。

なんだか書いているうちに説教臭い意見になってしまいました。

私も副代表も、大雨の日にしっかり頑張っている小学低学年の生徒達を見るたび、「この子達は絶対に大丈夫だな、きっと引きこもりなんかにならず、社会でちゃんとした居場所を確保する子達だな」と、思っています。