旅・Intermot・ヴァージニアウルフ

なかなかブログを書く時間が取れません。最近思っていることをちょこちょこ書いておきます。


この時期、なぜか小論文指導の依頼のご連絡をよく頂戴するんですが、正直に申し上げて、お受けすることは困難です。今来て下さっている生徒さんの指導で手一杯であることに加えて、小論文の授業準備には莫大な時間がかかるためです。あと、小論文は短期間で仕上げるのが難しいという事情もあります。悪しからずご了承いただければと存じます。


9月はちょっと旅行に出かけることができました。7・8月は外出することすら難しかったので、少しは外に出ないと。といっても、仕事の合間を縫って出かけるので、旅行の前の仕事準備&帰ってからの仕事の混み具合で、ヘロヘロになるんですが……。ま、それでもやはり旅は楽しい。一つは息子との一泊男旅、一つは一泊一人旅。前者は自動車で1700kmの旅、後者はモーターサイクルで2400kmの旅でした。一日中運転orライディング。我が家の女性陣には、何が楽しいのか全く分からないと呆れられています(笑)。

来週9月30日は、「Intermot」というモーターサイクルの国際的な展示会がドイツのケルンで開催されます。モーターサイクルの先進国というと、ドイツ・イタリア・日本ということになるんですが(枢軸国ですね)、とりわけドイツ・ケルンのこの展示会は世界最大。いずれのメーカーもここで最新機種を発表するわけです。もう楽しみすぎてたまらない。昔なら雑誌に発表されるまで情報が分かりませんでしたが、いまやネットでリアルタイムに情報が掴めます。本当に素晴らしい時代です。こういう時にこそ、英語が読めるということの有り難みを感じます。

英語で思い出しましたが、ヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)の『灯台へ』(To the Lighthouse) を読了しました(もちろん翻訳本です)。以前から読まねばならないと思いつつ、なかなか読む機会のなかった作品です。感想ですが、正直、読み進めるのが辛い作品でした。全編、詳細な主観の描写で埋め尽くされている作品なんですが、一つのテーマの周りを永遠に逡巡し続ける各人の思いに付き合うのは、かなり苦しい作業。ウルフは躁鬱病の気があり、入水自殺を遂げるんですが、そういう気質が作品に色濃く投影されているように思いました。私の好きなアーティスト、パティ・スミスがウルフを愛し、朗読しているのを知らなければ、多分途中で放棄していたでしょう。

明日もハードな一日、頑張らねば。