YouTube日本語字幕がおかしい件

当塾のオンライン授業環境充実計画は着々と進んでおります。ネットワーク回線の10Gbps化は既に完了、高速Wifiメッシュも良好に作動するよう設定済み。国内トップレベルの良好な通信環境となっています。

多分一流企業でもまだ導入できていないレベルを、こんな小さな塾が導入しているのは不釣り合いなんですが、まあ小規模故に小回りが利くということで。実際、当塾でもZOOMやYouTubeを利用した授業を部分的に導入いたしておりますが、かなり快適な通信環境です。

このあたりは別記事にするとして、今回は「YouTube日本語字幕」について。


宮田国語塾の方では、従来のDVDを利用した欠席補講制度を改善し、先月より欠席時の授業録画をYouTubeにてご覧頂くことができるようにしました。より迅速に(授業翌日午前には受講可能)、より便利に(TV以外にPC,タブレット,スマートフォンのいずれでも受講可能)、より安全に(遠くない郵便局から新型コロナウイルス感染者が出て郵便小包などが遅延しました)、といったところが目的です。

で、皆さんもよくご存知のYouTube、優秀な字幕機能が付いています。外国語の動画を見る時なんかはとても便利です。例えば、私の好きなバイク関連だと本場はドイツやイタリア。私からすると言葉の壁を感じる映像なんですが、ありがたやYouTube、設定すれば、ドイツ語やイタリア語を聞き取った上で、リアルタイムに英語翻訳した字幕を表示してくれます。

これ、すごく有り難いんですよね。英語さえなんとかなれば、世界中のかなりの映像の伝えんとするところが分かるわけですから。素晴らしい。

じゃあ、日本語翻訳はできないのかって?できるんです。できるんですが……。翻訳がどうもめちゃくちゃで、英語より読解に時間がかかるレベルなんです(笑)。ゲルマン語系やラテン語系同士ならかなり優秀なんですが、日本語(アルタイ語系?)はまだちょっとダメぽ、という感じなんですね。

「ナチ」って何かと耳を澄ましてみると “notchy” と言っていました。ギアシフトに節度・クリック感があるといった意味ですね。

日本語に関しては、そもそもリスニングの段階でまだまだ遅れを取っているようで、日本語動画に日本語字幕を表示するとかなりおかしなことになります。以前なんかは、「お前それわざとギャグでやってるだろう」みたいな字幕のオンパレードでしたからね(なぜか異常なほど下ネタ的表現を繰り出してくるという……)。


先述のように、4月より当塾の授業をYouTubeにアップロードする機会が増えたので、久々に思いだして授業に日本語字幕を出してみたんですが、うーん、やっぱりまだまだでした。

自分で行った授業(難関中の実際の入試問題解説です)から、YouTubeによる聞き取りデータをテキストとして抽出してみたので、ご紹介しましょう。

ブーブーイサーンキーにょでんん。
みんなまぁ頑張ってもらえれば持っていて。
できるだけがもう事は戦でもしたいと思うのでみんなも頑張ってください。

いきなりタラちゃんが憑依?
「戦」をしたいので頑張れ?
かなりヤバそうな塾です。

まずマリールもみましょう。
で力も長いけどやっぱり必要やからリールムっていうのは神であるんですね。

マリール?リールム?そんなこと話した覚えないんだけど……。
なんか宗教にでも走ってるんですか、この塾?

それからその子病治療を受けている7階会計王な中学生です。
父仕事に夢中で家族お帰りにしなかった父の日。
それから父の修行でうれしくなった家族の生活を機に家も母。

中学生なのにもう公認会計士になってるとか?
最後のは覚えています。
「父の失業で苦しくなった家族の生活を気に病む母」と言ったんですが、
「父の修行でうれしくなった家族」って……。

今でしょ。
カルテットっていうのは四人組農家のこと。
それでまあちょっと高橋名4強メカ。

あれ?何かパクってる?
「カルテットっていうのは四人組農家のこと(キリッ!)」
みたいに間違いを堂々と言われても。なんで農家なのか。
ファミコンの名人らしき人も出てくるし。

色々と困っているという話をするねんけど
だんだんと感情が行き違う的でカンペこそがキレるシーンがあります。
でそれだけでお父さんとちょっと対立はあるけれどもまた分かり合う。
そういうシーンです。
いなせなヒントを出しておきます。
なできるだけ軍が暮らせます。

ここはまだマシですね。
でも、「カンペがキレる」?
おうおう、こんな紙使ってズルすんじゃねぇ!みたいな?
「いなせなヒント」が出せたらいいんですけどね。
てやんでぇ、こうやって解きゃあちょちょいのちょいってもんだぜ!みたいな?
「軍」ってやっぱりこの塾、戦争したいのか?

アルプ遺産から鳥さんのところちょっともう一度考えてみている。
女さんのところはオーナーが何で嬉しそうかという理由が。
アーサーなかなり今幼年けどちょっと三角みたいなところ。

ちょっと頭が心配な塾長。

のところは削るといいですね。
ここの所を広げる。
あとは具体的に書いたらいいです。
書いてあったら40ぐらいになると思う。
これちょっと4万書き直して。
[拍手]

ここはまあ比較的良好な部分です。
記述問題を指導していて、削るべき個所や充実させるべき個所を伝えているんですね。
こうすればちょうど40字ぐらいになって、出題者の求めている解答になるよと。
でも4万字書き直してどうする。400字詰め原稿用紙に1文字も隙間なく埋めても100枚ですからね。それは「答案」じゃなくて「物語」。
それから誰?いきなり拍手してるのは。

とまあ、こんな感じでまだまだ日本語字幕は実用的ではありません(特に関西弁でしゃべっている部分)。今後に期待というところですね。楽しませてくれるので、これはこれでOKという気もしますが……。