朝日のあたる塾 (The Juku of the Rising Sun)

以前もこのブログに書きましたが、当塾の前のビルが解体され(工事中は塾生にご迷惑をおかけしました)、大きな空き地ができています。広さは約100坪。生まれてこの方、この場所に住み続けているんですが、家の前がこんなにガラッと空いたのは初めてです。最初はちょっと違和感を抱いていたんですが、今は空き地もなかなかいいもんだなと。

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時々業者さんや見学の人が来ているようですが、総額2億円を超える土地なので、右から左に売れるという訳にはいかないでしょう。分筆して売りに出す方が業者の所有リスクは下がるんじゃないかなと思っていたんですが、そこはプロ、抜かりなく対応されているようです。

時々、「宮田塾・第2教室予定地」とか、「宮田塾運動場」とか、勝手に看板を立ててみようかと思うんですが、それは立派な犯罪ですから、グッとガマンです(笑)。


さて、当塾から見て、空き地になったのは真東方向。そのため、むやみやたらに当塾の日当たりが良くなりました。風水学を信じるわけではありませんが、運気がアップするんじゃないだろうかと副代表と話しています。いまのところその気配は全くありませんが(笑)。まぁ、健康に楽しく暮らせているので、贅沢を言ってはいけませんね。

昨年12月から今年2月頃にかけては、入試前ということで朝早くから授業をする事が多かったんですが、午前は塾の教室内が眩しいこと眩しいこと!当塾の配置は、生徒側が西向きに座り、教える側が東向きを向くようになっているんですが、東向きに入口と窓があり、ここから差し込んでくる光が眩しすぎるんです。生徒には問題ないんですが、教える側はたまらない。

赫々たる陽光我が両眼を灼かんとす 我遮光眼鏡を着用せんと欲すれども 業を授くる者なれば能はず……って、別に文語調で言う必要はないんですけれど(笑)、それぐらい眩しいということです。

私、外出する際はサングラスをよく着用しているんですが、別に格好を付けているわけではありません。眼にとって紫外線は大敵。無防備でいると、年を取ってから早期に白内障にかかることになってしまいます。芸能人は歯が命、塾で教える人間は眼が命、そんな爺臭い理由からのサングラス着用なんですが、さすがに授業中は問題がありますし、我慢せざるをえません。

ここ最近は、午前の授業がない上に、日の出の位置が少し北寄りになったこともあって、苦しまずに済んでいるんですが、今年の年末はどうなることやら。


授業をしながら、『朝日のあたる家 (The House of the Rising Sun)』というアニマルズの大ヒット曲をよく思い出していたんですが、この曲をご存知でしょうか。

Animals – House of the Rising Sun

とても明るい感じのタイトルですが、実は「The Rising Sun」という名前の娼館が舞台でして、身体を売るまでに落魄した女性が「こうなっちゃいけないよ」と独白している歌です。タイトルに相違して、実はかなり暗い歌なんですね。元々はフォークソングだったんですが、上記アニマルズのバージョンはエリック・バードンが歌詞を少し改作したようで、テーマが分かりにくくなっています(刑務所か少年院を想起させる)。

日本にもこの歌をレパートリーにしている人がいるんですが、その筆頭はちあきなおみでしょう。落ちぶれた女性を演じながら、どこか品を感じさせるのは、彼女の歌唱力のなせる業。一編のドラマを見ているかの如し。

ちあきなおみ Chiaki Naomi-The House of The Rising Sun

確か、浅川マキが歌詞を日本語訳したように思うんですが、タイトルを「朝日楼」としています。「楼(ろう)」という漢字一文字で背景を説明してしまうあたり、すごい語学的才能を感じます。より本質的なことを言えば、漢字の持つイマジネーション喚起能力ってすごいですよね。「妓楼」「登楼」の「楼」です。

最後は、あまり塾ブログに適さない話題になってしまいました。当塾は文字通り「明るい塾」ですのでご安心下さい(笑)。