大きな土地の話を書いていて思い出したんですが、当塾の前に位置する空き地(天王寺区玉造本町5丁目)、なかなか買い手がつかないようで、だんだん雑草が目立つようになってきました。
この空き地の顚末については、何度かこのブログに書いているんですが、見ている方も多いようなので続報をば。
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昨年2012年末に当塾前のマンションが取り壊され、空き地になったんですが、面積にしてほぼ100坪。このあたりの土地取引感覚からして分筆した方がいいなと見ていましたが、そのあたりは不動産業者も同じ考えだったようで、3つの土地に分筆した上で販売されています。一区画30坪強(100平米強)で6980万円也。全部で2億円を超える土地です。宝くじが当たれば買いたいなと思っているんですが、そんな夢のような話があるはずもなく。
色々な方が見に来て写真を撮って行かれるんですが、なかなか買い手が付かない。空き地の前に住まう私たちや近隣の方々(代々住み続けている人ばかりです)からすると、ちゃんとした新入りさんに入って貰いたいと思っているんですが、いつになったら決まるのやら……。
そんな風に思っていた今年8月のある日、空き地の看板を何気なく見ると、3区画の内、2区画分に「売却済!」との貼り紙があるではありませんか。いよいよ買い手が付いたのか、と思ったんですが、何となく直感的におかしい。
とりあえず妻と母に「今から1週間以内に工事が始まるか、買主が挨拶に来るかしなかったら、多分フェイクだろうと思う。」と予言しておきました。その一つ目の理由は、一気に2区画つまり1億4000万円の買物が出来るレベルの個人や会社なら、十全な社会常識を備えているはずで、購入後即座に近隣住民への挨拶に回るはずであること。工事って周囲にかなりの迷惑をかけますから、賢明な施主なら先に近所まわりをしておいてトラブルの芽を先に摘んでおくはずです。そんなことに気づかないレベルの人が1億4000万円をポンと出せるとは思えない。
もう一つの理由は、更地と住居用地では固定資産税の賦課額が全く違ってくること。固定資産税の税額は1月1日をもって計算されますが、その時点で更地のままであれば、約5倍の固定資産税がかかってくるはず。とすると、土地を購入した以上、できるだけ早く建築を始めないとなりません。
そして1週間が経過。買主の挨拶も工事の開始もありませんでした。「はは〜ん、これはやっぱり希少感を出すためのセコいマーケティングだな」と思っていると、案の定、その数週間後に「売約済」の貼り紙を引きはがす人たちの姿が(笑)。周りの人々が私のことを「名探偵コナン」と呼ぶ、というのは嘘ですが、「現場でじっくり観察すると結構色々なことが分かる」というのは事実だと思います。
ちなみに前の不動産業者は耐えきれなかったようで、今は、新しい別の仲介業者に名義が切り替わっています。
上記のような話を某メガバンク勤務の友人にしたところ、銀行から1億円融資するから、お前の方で1億用意して全部買い取れと言われました。一体どれだけ働かせるつもりやねん、死ぬわ!(笑) もちろん、冗談なんですけれどもね。