本日(2012.03.10)の朝刊に、大阪府立高校2012年後期入試の競争倍率が掲載されています。3月9日締切の確定倍率です。
新聞記事をスキャンして全府立高校の志願者数を掲載するのも簡単なんですが、それでは「引用」の域を超えてしまいます。といって、全ての学校の倍率を入力する時間もないので、特に注目される高校のデータのみを取り上げることとします。
文理学科が併設されている、いわゆる府立トップ高校を倍率順に見てみましょう。
四條畷高校 1.82倍
三国丘高校 1.76倍
岸和田高校 1.69倍
豊中高校 1.65倍
高津高校 1.60倍
生野高校 1.55倍
北野高校 1.51倍
茨木高校 1.49倍
大手前高校 1.45倍
天王寺高校 1.38倍
府立高校の場合は、定員ぴったりしか合格させませんから、上記の倍率は正真正銘の倍率となっています。
データをご覧頂けばお分かりいただけるかと思いますが、文理学科が併設されている府立トップ高校、またはそれに準ずる高校(春日丘高校1.73倍など)については、依然として厳しい競争になっています。下位の高校が定員割れしたり、低倍率に止まっていたりするのと対照的です。
来年度、これらの府立トップ高校を受験しようと考えている中学生は、学力を伸ばすのは当然ですが、徹底的に内申を重視して欲しいと思います。確かに、上記の高校は、合格判定における内申書の比率が低めではありますが、このレベルの受験生にとって、公立高校の入学試験問題はそれほど難しいものではありません。入試当日の得点でさほど差が付かない以上、結局は内申書の得点で合否が決まってしまうということになります。新中学3年生(現在の中学2年生)は、肝に銘じられたし。
さて、上記10校については、後期試験(普通科)競争倍率だけではなく、確定志願者数も紹介しておきましょう。男女比が重要なので、志願者数のあとに男女別の志願者数も示しておきます。倍率順に並べてあります。
学校名 募集人員 志願者数(男/女) 競争率
四條畷 200 363(192/171) 1.82
三国丘 160 282(161/121) 1.76
岸和田 160 271(147/124) 1.69
豊中 200 330(161/169) 1.65
高津 200 319(165/154) 1.60
生野 200 310(151/159) 1.55
北野 160 241(128/113) 1.51
茨木 200 297(156/141) 1.49
大手前 200 289(162/127) 1.45
天王寺 200 275(143/132) 1.38
参考までに、昨年度(2011年度)のデータも掲げておきます。
学校名 募集人員 志願者数(男/女) 競争率
豊中 200 356(197/159) 1.78
高津 200 345(155/190) 1.73
茨木 160 275(134/141) 1.72
四條畷 200 338(160/178) 1.69
岸和田 200 288(168/120) 1.44
北野 160 229(128/101) 1.43
三国丘 160 222(120/102) 1.39
生野 200 277(142/135) 1.39
大手前 200 255(137/118) 1.28
天王寺 200 239(135/104) 1.20
最後になりましたが、受験生は身体に気を付けて頑張って下さい。健闘を祈ります。
なお、大阪府立トップ高校の難易度についてお尋ねになる方も多いので、その辺りについては、近々ブログ記事を書いてみたいと思います。
<参考記事>
大阪府立高校文理学科の競争倍率(2012年前期入試):国語塾・宮田塾のブログ
大阪府立高校後期入試の競争倍率(2011年後期・確定版):国語塾・宮田塾のブログ