少し気になったニュースを2009.11.13付の asahi.com から引用します。
「小1プロブレム」、東京の公立小24%で
小学1年の児童が教室で立ち歩いたり、勝手に出て行ったりして授業が進まない状態が昨年度、東京都の公立小の4分の1で起きていた――。都教育委員会は12日、こんな調査結果を明らかにした。こうした状況は「小1プロブレム」と呼ばれて各地で問題になっており、都教委の担当者は「1年生の授業が混乱する事態は珍しくないことが裏付けられた」としている。
(中略)
発生時期は4月が57%で最も多く、「年度末まで続いた」という回答も55%に上った。
これって本当に正しい数字なんでしょうか。何でも深読みしたくなるのが私の悪い癖なんですが(笑)、報道によると、この数字は、都教育委員会が各小学校の校長に求めた回答をもとに算出されたもの。校長先生は、勤務評定を考えれば、自校の運営が上手くいっていないなんて言いたくないでしょうから、実際は4分の1どころか、かなりの割合に上っていたのでは……、などと勘繰ってしまいます。
下衆の勘繰りならいいんですが、生徒達から聞く話を元にする限り、「授業中に無断で立ち歩く」「指示通り行動しない」「授業を妨害する」「私語をやめない」という子どもの数は、増えてきているように思います。家庭のしつけが行き届いていないのか、先生の指導力が低下したのか、はたまた発達障害のある子どもの数が増えてきたのか。ブログで安易な結論を出すべきではないので、これ以上考察はしませんが、上記のような行動をする子供が増えてきているのは事実でしょう。
当塾では、「授業中に無断で立ち歩く」「指示通り行動しない」「授業を妨害する」「私語をやめない」という行動は御法度です。何度か注意して、聞き入れてもらえない場合は、退塾をお願いしています(ちゃんと塾則に明記しています)。当塾、別に厳格なスパルタ塾というわけではないんですが、集中して勉強できる環境をつくるのは、学力を向上させる塾としては、必要最小限のレベルだと考えるからです。
当塾としては、「学力を向上させること」と「しつけ」は全く別次元の話だと考えております。後者に労力を割けば割くほど、学力を向上させる指導はおろそかになり、おいで頂いている真面目な生徒さんや保護者さんの目的・希望を達成することが難しくなるのは事実。そんなわけで、当該学年として最低限のマナーが守れない場合は、塾生として受け入れることができません。指導力不足だと言われればそれまでですが、少なくとも我々には、「学力を向上させること」と「しつけ」を、限られた授業時間の中で両立させる能力はありません。
何やら堅い話になってしまいましたが、実際の授業には活気も必要。小学生の場合は、水を打ったように静かな授業というわけではなく、適度にリラックスして勉強してもらっています。あまり緊迫感が高いと逆に勉強しにくいですからね(笑)。