SMAPのメンバー草彅(なぎ)剛が公然わいせつ罪で逮捕されたのは記憶に新しいところですが、早くも芸能活動に復帰するようですね。下記記事によると、全裸逮捕から35日間での復帰とのこと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090514-00000000-dal-ent
「草彅(なぎ)君、いい人なのにかわいそう!」という感じの擁護論が多いようなんですが、個人的には理解できません。
本来なら公務執行妨害罪が成立していたんじゃないか、家宅捜索の妥当性はあったのか、色々気にはなりますが、ここでは法的な話は置いておきましょう。
私が気になるのは、彼が様々なCMやドラマに出て「善良な好青年」を演じ、かつ高額の収入を手にしていたことです。
彼をキャラクターに起用していた企業や省庁は、当然のことながら「善良な好青年」を演じ続けてくれることを期待して、高額のギャラを支払っているはず。契約の内容になっているか否かはさておき、少なくとも道徳的・常識的には、「善良な好青年」を演じ続ける義務があったはずです。(もちろん、本当に「善良な好青年」である必要はなく、あくまで「演じ続ける」ことが要求されているわけですが。)
契約額が大きければ大きいほど、その義務は大きなものになるはず。そして、その義務違反には大きな代償が伴うはずです。
そうした意味で、人々の期待を踏みにじった今回の全裸事件は、大きな代償を伴うべきケースであるように思うわけです。それを約1ヶ月で芸能活動復帰と言われても……。
もちろん、大きな力を誇ると言われる所属事務所、テレビ局、スポンサーなどの意向あっての復帰なんでしょう。しかし、私からすると、今回の復帰はかなり不細工なものに見えます。
何千万・何億というギャラを手にしている人が街中で全裸になって、人々の期待を裏切ってもすぐに仕事に復帰できる。とすれば、私など裸で街中練り歩いてもお咎めなしでないと筋が通らないことになってしまいます。もちろんそんな趣味はありませんけれど(笑)。
固いことを言うようですが、やっぱりテレビは子供にあまり見せたくないなぁ、と思う一件でした。