宮田塾も、夏期はいわゆる「夏期講習」を行いますが、受験生を除き、授業時間・時間割自体は通常通りとなっています。
中学受験をする小学6年生、高校受験をする中学3年生、および大学受験生については、夏の特別講習が非常に重要であることは言うまでもありません。「夏は天王山!」というやつです。
しかし、一般的な生徒(受験を控えているわけではない生徒)については、時間を大幅に増やしたり、時間割を大きく変える必要性があまりありません。最も大きな理由は「長時間生徒を拘束したからといって、必ずしも学力・成績が伸びるわけではない」ということです。むしろ、塾に長時間いることで集中力を失い、勉強をしたつもりになっているだけ、ということになりかねません。「キッチリとしたカリキュラムのもと、通常通り集中して勉強する」というのが、夏期休暇中でもベストの方法だといえます。
では何故、いろいろな塾において、通常よりも大幅に授業時間を増やした夏期講習会が行われているんでしょうか?
少し塾業界の裏話になってしまいますが、塾といってもやはり企業の一つ。教職員やスタッフに夏冬2回の「ボーナス」を出す必要があります。もうおわかりですよね? つまり、夏期講習や冬期講習は塾側の(経営的な)都合で設定されていることが多いんですね。(もちろん、受験生にとっては、夏期講習や冬期講習が非常に重要であることは当然ですし、真っ当な目的を持って講習会を開いておられる塾があることも事実です。)
当塾では、上記のような理由から、受験生以外には特別な(=授業時間を大幅に増やした)講習会の必要性は高くないと考えています。夏期はレギュラー授業時間割のなかで、7月までの基本的な部分の復習・9月以降の予習に重点を置いた授業を実施するとともに、普段できないようなじっくり考える問題・難しめの問題にチャレンジしてもらうようにしています。
夏休み中は学校での疲れがない分、普段より落ちついて勉強に取り組むことができるので、こうした問題にチャレンジするには最適の時期なんですね。そういう意味では、私たちも少し楽しみな時期と言えます。
なお、生徒自身が自発的に「授業以外にもっと勉強したい!」と思う場合は、いくらでも課題を出しますので、ぜひ名乗りを上げて欲しいと思います。
以上、夏期講習についての考えでした。