3歳の息子と食事をしていると、彼がいきなり私に尋ねてきました。
「パパ、『よぎちゃ』ってなに?」
「ん?新しいお茶か何か?パパも知らんなぁ。」
(腑に落ちない顔で)「よぎちゃ。よぎちゃ。」
文脈的に夜汽車でもなさそうです。
「知らんなぁ~。もう少し説明してみて。」
「よぎちゃ。かとーよぎちゃ。」
(秋葉原の事件か!)
「それは「ようぎしゃ」や!悪いことをした人のことやで。」
お互いに悩みが解けてニッコリです。
かなりアバウトというか、不正確な言葉の説明ですが、幼児に厳密な定義は必要ありません。むしろ語の大まかなイメージを持ってもらうことが大切でしょう。
逆に、高校生に「容疑者って悪い人のことです」と説明したら、バカにされること必至です。やはり「捜査機関において犯人であるとの確信を抱くには至っていない者」ぐらいの説明が必要でしょう。
語彙を増やすには、時期やレベルに応じた説明が必要です。授業で新しい言葉を説明するとき、最も気をつかうのはこの点ですね。