大学受験指導の一旦停止について

気がついたらもう10月も後半。そろそろ各生徒さんに合わせた中学入試過去問を準備していく時期になっておりまして、日曜日は、ひたすら入試問題を見比べたり検討したり印刷したりの一日でした。ふぅ。

昨年は息子が大学受験生だったため、あれこれ見てやる必要があり、どうしても大学入試指導の準備から離れることが出来なかったんですが、今年は完全に大学入試指導フリーとなりまして、中学入試受験生の指導やその準備にかなり時間的余裕を持つことが出来ました。

大学入試国語の指導、当方では現代文、古文、漢文はもちろん、小論文も指導しておりましたし、共通テスト対策も二次記述対策も行っていたため、とにかく授業準備が大変だったんですよね。中学入試指導の準備にかかる手間や時間とは段違いです。指導をご希望になってお持ちになる模試も、問題を精査して生徒さんの答案と照らし合わせ、場合によっては解答をリライトし……とやっていると膨大な時間が掛かってしまいます。

それでいて、大学入試は(あくまで配点的な観点からですが)国語の重要性が高くありません。そんなわけで、入試直前期になっていきなり「読解力を何とかして高めて共通テストで高得点を狙いたい」といったご要望が届くことになるわけですが、それはかなりの無理難題です。東大の理3や京大の医学部に合格するような人でも共通テスト国語は9割に届かないことがあるそうで、付け焼き刃では何ともならない世界です。やっぱり読解力はこつこつと身に付けないと。

以前も書きましたが、中学入試において国語の占める比率はかなり大きく、国語が出来ないで合格するということはまずあり得ません。合否はほぼ算数と国語とで決まる感じですね(理科や社会は算数と国語とが出来れば何とでもなる)。つまり、国語という観点からすると、大学入試より中学入試の方が指導の重要性が高い。それだったら、当塾としてはより重要性の高い方でお役に立てればと思うわけです。

加えて、年齢的にそろそろ自分のすべき勉強・したい勉強に時間を取りたいという事情もありまして、大学受験生の指導がかなり困難になっていたのがここ数年の当塾の状況でした。この状況が変わることは考えにくく、今期のみならず来期以降も大学受験指導(高校生指導・既卒生指導)を行うことは考えておりません。一旦、大学受験指導は無期限で停止致します(今までお越しになっていた生徒さんへのアドバイスなどは引き続きお受け致します)。

毎年、大学受験指導のご希望をいただいており、本当に心から有り難いお話だと感じておりますが、今後は今まで以上に中学受験の生徒さんに力を注ぎたいと考えております。具体的には、ご要望の多かった指導内容をメインにしたクラスを新設する予定なんですが、その辺りは鋭意準備中でございます。

今のところは、年末に向けて、担当させていただいている中学受験生の合格の一助となるべく、全力で頑張りたいと思います。