中国人留学生から伺ったお話

ちょっと前のことです。叔父の知り合いの中国人留学生が我が家においでになりました。私は中国語を話せませんが、その方は日本語に堪能なので、興味深い中国のお話を伺うことしばし。

P大学といえば中国のトップ大学の一つですが、なんでも「有力者子弟の入学枠」なるものが結構用意されているらしい。つまり、学力が???な高校生でも、強力なコネさえあれば、何の問題もなく入学できるとのこと。もちろん、中国の苛烈な大学入試戦線をくぐり抜けてきた精鋭たちとは大きな学力差があるはずですが、おそらく卒業まで下駄をはかせ続けてもらえるのでしょう。

そんなこともあって、P大学卒であれば何の問題もなく一流企業への道が開けている、という訳ではないらしいんですね。企業の面接官は、P大学卒の志望者には「出身地」を必ず尋ねる。仮に志望者が「北京」出身の場合は、コネ入学&卒業生の可能性があるため、アウトになる可能性が非常に高いそうで……。

コネ社会であれば、有力者のコネを持つ志望者を入社させた方がいいんじゃないのかとも思うんですが、一流企業ともなれば、「ケチな有力者のコネなんかいらねぇ、本当に実力のあるヤツだけが欲しい」ということになるのかもしれません。

北京出身で、本当に学力・実力の高い学生には、ある意味迷惑な話だなと思った次第。