知識にハンドルを付ける

ヒラメとカレイってよく似た魚ですよね。
どうして見分けるかご存知ですか?

上から見ると、目の位置が違うそうです。
ヒラメの目は左側に寄っており、カレイの目は右側に寄っているので、見分けられるというわけです。

「へ~そうなんだ」ということで終わってしまいそうですが、こうすればどうでしょう?

ラメだからダリ側に目がある」と考えておけば、この知識を忘れにくくなるのではないでしょうか?
(カレイはその逆と考えればよいだけです。)

で、それがどうしたの?
こんなtriviaを覚えてどうするんだ?

確かにそうですね。
しかし、私が言いたいのは「知識は覚えやすいように加工することが大切だ」ということです。

持ちにくい荷物にハンドル(取っ手)を付けるだけで、ずいぶん持ちやすさが違ってきます。ボーリングの球も指を入れる穴がなければ投げにくいことこの上無いはずです。

知識もこれと同じで、ハンドルを付けることによって、取り扱いやすさ(覚えやすさ)が大きく変わってくるものだと考えます。個人的には、上記のような操作を「知識にハンドルを付ける」というふうに表現しています。

(ちなみに、”handle”という語は他動詞になると「(問題などを)扱う・さばく」という意味があります。)

塾では小中学生を対象にしていることもあって、常に「ハンドル」の付け方を意識しています。全ての知識に「ハンドル」を付けることは難しいのですが、できるだけ多くの知識に「ハンドル」を付けて提供することが大切だと考えています。