読解力の重視

最近、「読解力が重要だ」という気運が特に高まっている気がします。書店の参考書売り場に行けば、読解力関連の書籍であふれかえっていますし、ビジネス書コーナーにも「ビジネスのための読解力」「大人のための読解力」といった類の書籍がごまんと並んでいます。

仕事柄、指導に役立つことはないかと、気がついた範囲では手にとって立ち読みしたり、よほど重要そうなものは購入したりしてチェックしていますが、正直に言って、目から鱗が落ちる、というようなものはありません。
(もちろん、読者によってはとても有益な書物もあると思います。「ブログ作成者にとっては」ということだとご理解下さい。)

新聞でも、NIE(Newspaper in Education「教育に新聞を」の意)が盛んに取り上げられていますが、これも読解力重視の観点から考えることができます。

テレビはほとんど見ませんが、読解力が重要であることを訴える教育関連番組も多いと聞きます。深く考えずに見ているだけでいいテレビは、読解力と対極的な位置にある存在。そのテレビが読解力の重要性を訴えるわけですから、これはよほど読解力を重視する傾向が高まっているのでしょう。

読解力が重視されること自体は、非常によい傾向だと思います。このブログやウェブサイトで何度もお伝えしている通り、読解力は勉強の基本ですから。読解力向上なくして、成績向上無し。

受験国語専門宮田国語塾においで下さる保護者様はもちろんですが、完全少人数制宮田塾においで下さる保護者様も、読解力を重視していらっしゃる方々が多く、お世辞抜きに「お目が高い」と思います。当塾の基本的なスタンスをご理解いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

ちょっと自慢に聞こえるかもしれませんが、私自身は読解力で悩んだことはありません。高校生時代、難解な問題を出すので有名な某通信添削を受講していましたが、添削者に「恐ろしいほどの読解力」とか「何故に高校生なのにこの問題が理解できるのですか?脱帽です」などと何度か評価されたことを覚えています。そんな時の国語は全国一桁の順位であったことに加えて、数学ではそうした評価をされなかったことを考えると(苦笑)、まんざらお世辞ではなかったのでしょう(と思いたい)。

今思うに、そうしたささいな出来事が私の仕事の源流なのかもしれません。まぁ、褒められるとすぐに喜ぶ単純なアホだということを証明しているだけのような気もしますが……(笑)。

話はそれましたが、読解力重視が世間の潮流になっているのは、素晴らしいことだと思います。当塾のスタンス・主張がさらに理解されやすくなることを期待して擱筆。