私の母親が、夕食の下ごしらえをしていた時の話。
母がサヤエンドウのパッケージを開けたところ、小さな青虫が隙間からニョロリと顔を出しました。私と息子がそれをたまたま目撃。
息子「わぁ~!かわいい~!」
確かに小さな青虫はかわいらしく、ゴミ箱に捨てるのも忍びない。
私「どう?飼ってみる?」
息子は大喜びです。この仕事をしていると、ペットを飼うわけにもゆかないので(鳴き声などが授業の邪魔になりかねない)、少しだけでも「生き物を飼う気分」を味わわせてやろうという気持ちです。
早速、ミニトマトか何かの空きパッケージに空気穴を開け、レタスと共に青虫君を入れます。出来るだけ自然と同じ環境がよいだろうということで、冷暖房の影響のない廊下に置くことにしました。自然の光が入る方が昼夜のサイクルにも合うだろう、という青虫君への思いやりも込めて窓際の場所を選びます。
次の日、青虫君を見てみると、いきなり繭(まゆ)を作っています。息子と感心することしきり。もちろん、繭のことも説明してやりました。
私「これはね、『まゆ』といって大人の虫になる前の段階だよ。あといくらかしたら蝶か蛾になるはず。」
それ以来、息子は事あるごとにその青虫パッケージを持ち出してきては眺めておりました。あんまり構ってやるなよと注意するんですが、興味津々の子供は聞く耳を持ちません。
まぁ、自分のせいで虫が死ぬのもまた一つの勉強だろうかと思い、息子に管理を任せることにしました。
10日ほど経ったある日。
私が何気なく青虫君の家を覗いてみると、蛾が飛び回っています!
「お~い!青虫君が蛾になったぞ~!」
息子は大興奮です。私も少し感動。生命力の強い蛾で良かった(笑)。二人で蛾を注意深く観察したり、写真を撮ったり。外に放してやったところ、あっという間に私たちの視界から消え去ってしまいました。
虫や蛾が苦手な方も多いかと存じますので、写真についてはリンクだけにしておきます。興味のある方のみクリックしてご覧下さい。