カード勉強法 Part1 (漢検1級勉強法 #11)

漢検1級は知識を頭に詰め込みまくる試験ですから、うまく知識を整理して暗記してゆかねばなりません。暗記には色々な手段がありますが、私が漢検勉強のメインに据えていたのは、カード作成による暗記です。

振り返ってみると、勉強開始当初から検定試験当日まで、カードばかり作っていたような気がします。覚えるべき知識・混乱しがちな知識などを片っ端からカード化し暗記してゆくことが、勉強の中核だったといっても過言ではありません。オススメの勉強法なので、細かめにご紹介しましょう。
(他の暗記量の多い試験にも転用できると思います。)

<カード作成の目的>
覚えるべき知識・混乱しがちな知識などを、網羅的にカード化して暗記する。

<カード作成の期間>
勉強開始当初~検定試験当日。
最初はやや試行錯誤もありましたが、ほぼ勉強の開始当初から最後の日までカード作成にいそしんでいました。試験会場に向けて家を出る直前も、カードを作っていたぐらいです。既に作成したカードから、覚えにくい知識・出題されたらまちがえそうな知識を抜粋したカードを作成していたんですけどね。実際、そのカードが本試験でも役立ったので、間違ってはいなかったと思います。

<カード作成のメリット>
1.カードを作ること自体が記憶作業になる
カードを作成する時点で手を動かし熟読することになるため、この時点でかなりの部分を記憶することができます。カード作成の目的の半分はここにあります。

2.何度も見返す材料として使い勝手がよい
もちろん、作っただけで全て頭に入るわけではありませんから、見返す必要があります。ノートなどだと、通勤通学の途中で開くのが難しいでしょうが、カードぐらいなら何とかなるんじゃないでしょうか。また、完全に覚えきったカードを排除したり、覚えにくいものを中心に並べ換えたりできるのも、カードのメリットです。

3.電子データ化しやすい
これは少し特殊な事情かもしれませんが、カードは電子データ化することが容易です。具体的には、自動スキャナとパソコン(Mac)を使ってカードをPDF書類にしていました。出来上がったPDF書類はiPhoneで閲覧。「そんな面倒な作業いやだよ」とおっしゃるかもしれませんが、慣れれば半ば自動的に出来る作業です。私の場合、カード実物を見ている時間と、iPhoneでカードデータを見ている時間の比は、2:1ぐらいだったでしょうか。

かなりアナログ度の高い漢字検定の勉強なんですが、電脳を有効活用すれば、時間を節約しつつ、密度の高い勉強ができます。漢検勉強における電脳利用については、別エントリーで説明したいと思います。

カード勉強法の具体的内容は次回以降に。

※ 漢検関連の記事は、カテゴリ「漢字検定」からご覧下さい。