フランスにプレイエルというピアノメーカーがあります。
ショパンが熱烈なユーザーだったため、ショパンファンなら誰もが知るピアノメーカーなんですが、コンサートなどで実際に使われているのを私は見たことがありません。ショパン関連のコンサートに行っても、見るのはスタインウェイばかり(稀にヤマハ)。
19世紀中期のピアノは、今より遙かに性能が低く、音量なども小さかったと思われるんですが(私は全然弾けないので想像です)、当時のピアノメーカーとして「プレイエル」「エラール」という2社が有名だったようです。
プレイエルのピアノは、派手さはないものの、繊細なタッチが表現できたそうで、ショパンが愛用。(ちなみに、プレイエル社の持っていたプレイエルホールでの彼のリサイタルは、歴史に残るリサイタルとして有名です。)
一方、エラールのピアノはその逆。派手な音質で華やかに弾くことができたとかで、フランツ・リストが愛用。ものすごく納得の出来るチョイスです(笑)。
このプレイエル社、今はどんなピアノを作っているのか全く知らなかったんですが、ニュースの映像で見て、ちょっと感激しました。今も丁寧な仕事をしているんだ!
(上記動画、このブログ記事から直接に見ることができません。ご興味をお持ちの方は、リンク先にてご覧下さい。)
動画内でプレイエル社のポリシーが説明されています。
・顧客のニーズに合わせる
・ミュージシャンや専門家と一緒に作る
・ジャズ、クラシックそれぞれに応じた音造りをする
これって、当塾が受験生を指導するときの方針と全く同じです。生徒や保護者さんとよく相談して、志望校に応じた指導をしていく……。って、自画自賛が過ぎますね(笑)。
マルク・ラフォレ氏の弾くのは(映像の最初も最後も)、『ワルツ 第7番 嬰ハ短調 Op.64-2』 。この曲、プレイエルのピアノにものすごく合っています。一度、プレイエルピアノの生演奏を聴いてみたいものです。もちろん曲はショパンで!