もう2月も終わりですね。日々の仕事に追われていて気付かぬうちに、春の訪れも間近となってきました。早くあったかくな〜れ!(ちいかわのハチワレ風に読んで下さい)。
さて、先程ネットニュースを読んでいて驚いた記事の話を。
サンモニ、松本零士さん追悼でコメンテーターほぼ総崩れ「見ても読んでもいない」にSNS困惑(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース
TBS系情報番組「サンデーモーニング」が26日、生放送された。
松本零士さん死去のトピックを扱う中で、「見ても読んでもいない」「名前くらいしか存じ上げない」「見ていない」というコメンテーター総崩れ状態で松本零士作品を論評するまさかの展開となった。SNS上には「発言がとんちんかんすぎて見るのがつらい」「松本先生が気の毒になってきた」と落胆の声が殺到した。
(中略)
松本作品もタイトルも「知らない」が連発される展開に、SNS上も困惑。「コメンテーター大困りやないか」「見てない人だらけで笑える」「誰も松本零士作品を知らない」「宇宙戦艦ヤマトを知らないのに妄想で語る」「見てない人が語りまくる不思議な世界」「追悼にあらず」「精通している人を呼んでおいて」など悲鳴が殺到した。
先般、漫画家の松本零士氏がお亡くなりになりました。著名な漫画家とあって、あるテレビ番組が追悼コーナーを設ける。しかし、どのコメンテーターも松本氏の著作を知らずグダグダなコメントに終始した、という話。
これ、本当にテレビの悪癖だと思うんですよね。知らないことでも知っているかのように無理やり話そうと(話させようと)する。知っていることを自分の知っている範囲で誠実に話すのが知的な人間だと私は思ってきましたが、必ずしもそうではないらしい。
知らないことは別に恥ずかしくないですよね。勉強不足を感じたなら勉強すればいいだけです。知らないのに知ったかぶりする方がよほど恥ずかしい。テレビに出て一般人にご高説を垂れるなら一生懸命勉強してきて欲しいですよね。
つい最近もありました、「自称」国際政治学者のトラブルが(正確には配偶者のトラブルですが)。査読付き論文は無し、作文というか感想文みたいなものがちょろっとあるだけなのに「国際政治学者」を堂々名乗って連日テレビに出る。そして専門外の知らないことでも(おそらく勉強もなにもせず)平気でズバズバコメントする。恥ずかしすぎて見てられないなと思っていたら、あっという間に失脚。
こういうのって、子供たちに与える影響という観点からすると、ある意味、違法薬物犯罪なんかより悪質かもしれないなと思います。違法薬物犯罪は明らかに「悪」ですが、影響力のある立場の人間が、不正確なことをさも正しいことであるかのように堂々と話すのは、「明白な悪」には見えませんからね。「エライ人」なら、勉強しなくてもどんなことでも分かるんだという誤ったメッセージを伝えてしまうのではないか。
人間ってどんなに勉強しても分からない事だらけなんだよ、でも知ろうとすることは貴いことだし楽しいことなんだよ、子供に伝えるべきはそんなメッセージなのではないかなと思います。
私も松本作品については素人ですが、それでも言いたい。「素人はすっこんでろ。」松本作品に親しんできたファンなら一層のことだと思います。
松本零士氏の話に戻りますが、私も詳しいわけではありません。映画館やテレビでいくつかの作品には触れてきましたが、何か論評できるような知識はありません。あ、大学の部室に「男おいどん」全巻があって読みましたっけ。下宿でパンツばっかり干している男の話で、あんまり面白くない……いや、ファンに怒られそうですね。
私にとって最も印象深いのはやっぱりダフトパンクとの一連のMV作品。この話は以前書いたことがありますが、別の曲を。うん、名曲。都会的でいてどこかノスタルジックなソウルナンバーですが、聴く度に松本零士氏の映像を思い出します。
Daft Punk – Something About Us (Official Video)
誰かがコメントを寄せていました。
Rest in peace Matsumoto-San Daft Punk retired in 2021 and the Leiji Matsumoto has passed away in 2023 but this amazing Album and movie will live on forever
ダフトパンクが解散し、松本零士氏が亡くなっても、この作品はいつまでも生き残る。私も同感です。