次亜塩素酸水の教室内噴霧終了について

何か掌返しに会ったような気分なんですが……。

当塾ではつい先般まで、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、次亜塩素酸水をマイクロミスト方式で噴霧しておりましたが、一昨日(2020.06.04)をもって、噴霧を終了いたしました。

というのは、次のような報道がなされ始めたからです。

 新型コロナウイルスの消毒を目的とした次亜塩素酸水の噴霧について、文部科学省は4日、児童生徒がいる空間では行わないよう、全国の教育委員会などに注意喚起した。新型コロナウイルスに対する有効性が十分確認されていないうえ、世界保健機関(WHO)が「消毒剤を人体に噴霧することは推奨しない」としているためだ。

次亜塩素酸水は品薄のアルコール消毒液の代替品として、一部の学校で感染者が出た際などに噴霧器で散布されている。

読売新聞オンライン版 6/5(金) 10:06配信 から引用

今回の新型コロナウイルス騒動が始まった頃、私どもは教室での感染拡大を防ぐために、できる限りのことをせねばならないと考えておりましたので(勿論今もそう考えています)、消毒剤として利用されている「次亜塩素酸水」に大いに興味を持ちました。

素人なりにあれこれと調査・勉強してみたところ、アルコールに比べて簡単に入手でき、殺菌効果も遜色なし、空中噴霧しても効果あり、手指消毒に使っても効果あり、しかも健康への悪影響ゼロとの話でしたので、当塾としては渡りに船とばかり、即座に噴霧を始めたのでした。

強アルカリ性の「次亜塩素酸ナトリウム」とは異なり、「次亜塩素酸水」はほぼ中性。肌荒れすることもなく、これは有り難いと思っていたんですが……。

実際、近隣のかかりつけ医院でも大掛かりに散布していらっしゃったので、わざわざお話を伺いにゆき、噴霧器だとかphだとかに関してアドバイスまで貰ってきたぐらいです。

各自治体も住民に配布し、学校や店舗でも散布するところが日に日に増えてきたおりましたので、私どもとしても意を強くしていたんですが、何があったのか、ここに来て上記のような報道が連発。

生徒さんや保護者様方の健康維持・安心のためにやっていることが、逆に不安を招く事態となってきてしまいました。副代表と話しあった結果、ここはひとまず噴霧中止とするに如くはなしという結論に至った次第です。この件につき、ご不安になられた保護者様がいらっしゃったかもしれません。この場をつかってお詫び申し上げます。


十数年にわたって使用しても一切健康への悪影響は出ていないとの報告もありますし、私どももこの2ヶ月利用した限りでは、いい感じだったんですけどね。

まあ「科学的な見解」といっても、しょっちゅう揺れ動きますので、また「次亜塩素酸水」がベストだなんて話になるかもしれません。その時までちょっと機材は置いておこうと思います。

よくありますよね、「コーヒーは心臓病に効果あり」という発表があったと思ったら、翌年には「コーヒーは心臓病を誘発する」なんて発表があったり。どっちかに決めてくれよ(笑)。

今回の新型コロナウイルスについても、BCGがいいとか関係ないとか、アビガンに有効性が認められるとか認められないとか、市販薬ガスター10が効くとか効かないとか、いろんな話が出ては消え、出ては消え。科学者に分からぬものが一般人に分かるはずもありません。

「勉強することによって分泌される何とかホルモンが新型コロナウイルスへの耐性を高める、特に少人数制の塾で勉強することは新型コロナウイルス感染予防に役立つ」なんて話を、誰か権威ある学者が提唱してくれればいいんですが(笑)。