勉強とマナーと

なかなか自由になる時間がないんですが、隙間時間を見つけては本を読んでいます。ということで、普段の食事はたいていちらちらと本を読みながら。もちろん、休日に家族揃って食事する時なんかはゆっくりと会話を楽しんでいますけれど。

食事をしながら本を読むというのは、マナー的にはあんまり褒められたものではないでしょうが、個人的には「勉強の重要性>食事のマナー」と思ってしまうんですよね。

京大生協の食堂で後期試験期間中なんかに食事していると、書籍やノートを読むのに没頭して、思いっきり「犬食い」になっている人をよく見かけました。もちろん、私も盛大に犬食いしていた口(もちろん必要のあるときだけですが)。マナーを守るのは美しいことだと思いますが、マナー?何それ?てな感じでなりふり構わず勉強することも、これまた尊いと私は思います(言い訳)。

食にほとんど興味のない人間なので、そう思うだけなのかもしれませんけどね。そもそも、世界を見回すと、食器を持って食事することは下品にあたり、食器を机の上に置いたまま食べねばならない国もあるんですけどね(さらに言い訳)。

ずいぶん前、近所のうどん店でひとり食事をしていたとき、どうしても早く読まねばならない本があって、思いっきり犬食いをしながら読んでいました。左手に書籍、右手にお箸。横には幼い子どもとお母さん。お母さんが子どもに声を荒らげています。

「も〜っ!何回言ったら分かるの!犬食いしてはダメでしょ!」

で、犬食いしている私と目が合う。すごくきまり悪そうになさってました(笑)。いや、いいんですよ。躾としては何もおかしくない。ちゃんと躾けられない子どもは可哀想です。

ただ、私もよそのご家庭の躾に合わせる筋合いはありません。子どもは子ども、大人は大人。犬食いしながら勉強継続です。マナーを守っていない大人を見たとき、それを子どもの教育にどう活かすかはその家庭の腕の見せ所だと思うんですよね。帰り道に「あのひと大人なのに、食べ方がなってなかったね。○○ちゃんはあんな風にならないようにしようね。」と言われているかもしれませんが、私としてはそれでOK。

無意味にマナーを破れと言いたいわけではありません。ただ、時間を削って真剣に勉強しているような人は、マナーなんかに気を使う余裕がないかもしれない。そして、それはそれで良いんだよ、寸暇を惜しんで大きな目標に向かって邁進する方がもっと尊い事なんだよ、という話です。

今月買った本の話を書こうと思っていたんですが、完全に逸れていってしまいました。本の話は次回にでも。