初々しい

なかなかブログを更新する暇がなかったんですが、新学年の授業も開始し、少しずつ通常運転に戻ってきました。まだまだ雑務は残っていますが、ぼちぼちブログ記事も書いていきたいと思います。

当塾(完全少人数制宮田塾)の新学年は2月に始まるため、今は新入生を迎える時期なんですが、低学年の生徒、とくに小学1年生は本当に初々しいんですよね。体験授業の時点はもちろん、開講時点でも、幼稚園年長さんですので当然なんですけれど。

勉強関係の習い事が初めてという子も多く、ものすごく緊張しているのが伺える場合があるんですが、そこをリラックスさせるのも私達の仕事。「間違ってもかまわないよ〜」「よくできてるよ〜」とにこやかに声をかけながら、それぞれの課題に取り組んでもらっています。

幼い子供が本当に一生懸命に勉強に取り組んでいるのを見ると、こちらの心も引き締まります。本人の真剣な気持ちや保護者様の思いを大切にしないと。ただ、どの子たちも1年後には大きく進歩を遂げるので、あまり心配していないんですけどね。

新小学1年生たちの勉強の進み具合を見ていると、私の顔をまじまじと見つめる子が一人。

私「???」

生徒「……」

私「どうしたん?」

生徒「おしっこ……」

はいはい、分かりました。私か副代表がトイレに案内します。

日本語のコミュニケーションはハイコンテクストな、つまり、文脈に大きく依存するコミュニケーションです。「(せんせいはいちにちに何リットルの)おしっこ(をしますか)」のはずはありません。「おしっこ(をしたいからトイレに行きたいです)」であることは自明です。

このあたり、高学年になってくると表現が洗練されてきます。「お手洗いをお借りしてもいいですか?」というような表現が出来るようになるのは、小学5・6年生ぐらいからでしょうか。幼さ・精神年齢の低さとコンテクスト依存度は正比例しています。


そうそう、新小学1年生は、授業中にシクシクと泣き出すことがまれにあります。私たちが小さい子供に怖い顔をしたり声を荒らげたりすることはありませんので、こういう時は大抵、「問題が解けず悔しくて泣く」というパターンです。一生懸命であるがゆえに、真剣であるがゆえに、解けない自分が情けなく思えてくるのかもしれません。

こんな時は「今できなくても全然だいじょうぶだよ。こうやったらできるからもう一回やってみよっか!」と明るくフォローすることが大切。涙を拭いてもう一回チャレンジです。おお、今度はうまくできた!褒め褒め。塾を出る頃には上機嫌で、お迎えの保護者様に「今日はすっごくがんばったよ、楽しかった!」などと笑顔で話しています(笑)。こういうことの繰り返しで、勉強が好きになっていってくれるといいなと私も副代表も願っております。