MotoGPの閉幕でちょっと寂しい

私がこよなく愛するMotoGPですが、2016シリーズが11月13日のバレンシア戦で閉幕しました。例年、MotoGPが閉幕すると、我が塾は繁忙期に突入です。MotoGPが終わる寂しさも相まって、少しブルーになる頃(笑)。逆に3月のシーズン・インの頃は少し仕事が楽になっているので、気分がとても高揚します。バイクで出かけるにもいい季節になってきますしね。

あ、申し遅れましたが、MotoGPというのは二輪車最高峰の世界選手権です。というか、モータスポーツ最高峰の選手権と言っても過言ではありません。最高速度は350km超。自動車レースのF1をしのぎます。そして、モンスターのようなマシンを生身で走らせる選手達はレース界の頂点のなかの頂点。最高級のマシンと最高級のライダーが織りなす男同士の闘いは文字通り命懸け。命と名誉とビッグマネーとをかけた闘いが例年18戦行われ、最多ポイントを獲得した選手が、その年のチャンピオンに輝くというシステムです。

どんなマシンを走らせているかというと、こんな感じ。
Marc Marquez Racing Science | Moto GP

趣味全開で申し訳ないんですが、今年のMotoGPは最高に盛り上がりました。全18戦で異なる9名が優勝したからです。これは私の記憶にもあまりない事態なんですが、それも道理で戦後最多記録らしい。

例年ですと、3名ないし4名のライダーが優勝する面々として固定されているんですが(全員エリート選手だと言っても、選手の才能やマシンの性能にはやはり偏りがある)、今年は9名ですからね、9名。その理由は幾つも挙げられるでしょうが、最大の要因は、おそらく本年度からタイヤがミシュランになったこと。タイヤは、素人でも交換すると走行性能が変わったことがはっきり分かる部品ですから、プロ中のプロからすると、さぞかし大きな変更だったろうと思います。

個人的にはカル・クラッチローが2勝したのが嬉しかったな。野武士的な風貌なのに、カンファレンスの時には絶対に笑いを入れてくるというライダーで、ちょっと苦労人なところも私好みなんですよね。そうそう、夫婦仲が睦まじそうなのもいいし、出来たばかりの娘にメロメロになっているらしきところもいい。

さて、私の最も愛するライダーは、ヴァレンティーノ・ロッシ。二輪界の「現人神」と言ってもいいライダーです。レース開催週は彼のフリー・プラクティスの順位をチェックし、公式予選の順位にドキドキし、レース本番に備えるというのが決まり(笑)。

今年のイタリア・ムジェロサーキット戦はファン一同、涙が出そうでしたよね。ムジェロはイタリア人の彼にとってはホームグラウンド。優勝からはしばらく遠ざかっているサーキットですが、公式予選では一位。ポールポジションからのスタートで絶対に優勝だ!と私も期待していたんですが、何とレース途中でエンジンが白煙をあげてブロー(MotoGPでそんなケースはあまりない)。あの時のロッシの落胆ぶり。もう何と言ったら良いのか。あのシーンは詩的ですらありました。

ナンバー46がロッシ。彼のテーマカラーであるイエローを身にまとう人々は、もちろん彼のファン。

MotoGP Rewind: A recap of the #ItalianGP

今年もあまりに忙しく、日本戦観戦は叶いませんでしたが、来年こそは。だって、ツインリンクもてぎ 、関西人には遠すぎるんですよね。栃木県芳賀郡って言われても、交通・宿泊の便が悪く、仕事の都合がなかなか付けられません。私としては、三重県鈴鹿で開催して欲しいんですが、鈴鹿サーキットはMotoGP主催者の求める安全基準を満たしていないらしい。はぁ……。関西人は関空からマレーシア戦(セパン戦)を見にいく方が安上がりで時間もかからないという説もあるので、一回考えてみようかなと思う私は、病膏肓に入りまくりでございます。