開塾20年目を迎えて

なんだか妙に忙しい日々が続いておりまして、気がつくと一週間が終わっています。この記事を書いている今日は金曜日なんですが、たしか金曜日って一昨日に来てたよね、みたいな感じ。

ボケている?いやさすがにそれは早いと思いますが(笑)、加齢とともに時間が過ぎるのを速く感じるそうなので、まあ着実に年を取っているんでしょうね。

で、当塾の方はこの10月をもって開業以来19年を経過しました。つまり20年目に突入です。私達の性格から言って、「祝○○周年!」と華々しく祝う気持ちはありませんが、それなりに長い間やってきたんだなとしみじみ思います。

どんなに立派な志をもった塾であっても、いやすべての業種に言えるでしょうから、どんなに立派な生業であってもとしましょうか、やはりその存続の鍵を握るのは「お客様」です。どんなに偉そうな事を言っても、ユーザーがいなければその業は成り立ちません。

よくいますよね、華々しいオフィスを構えて、最新の経営理論がなんたらとか小難しい言葉を交えて立派なご託宣を垂れている経営者。どんな企業を経営しているのかなと調べてみると、開業以来一度たりとも黒字化したことがなく、多大な赤字を垂れ流し続けていたりする。

それって、厳しいかもしれませんが、おばあちゃんが趣味でやっている駄菓子屋以下ですよね。いや、駄菓子屋のおばあちゃんのほうが、子どもたちの確実な支持を得ている点、わずかながらでも利益を上げている点で、遥かに上だと言ってもいい。

こんなことを書くと、「気鋭の経営者様」からは最新の経営理論で責められそうですが、騙されてはなりません。能書きだけが立派でも、誰も得しませんからね。お客様のために・ユーザーのためにできるだけ頑張る、そしてお客様に感謝してその対価を頂戴する。シンプル極まりありませんが、大小を問わず何らかの企業を運営する際のルールはこれに尽きるのだろうと思います。

その点、私達は幸福だったと思います。ユーザー、つまり生徒さんや保護者様は抽象的な存在ではなく、はっきりと目の前にいらっしゃるわけですし、大人数でもありません。各ユーザーが私達に何を求めてくださっているのかを把握して、可能な限り私達にできることをさせていただくという、極めてシンプルな仕事です。

もちろん、勉強すべきこともあれば、大量の雑務もあるわけで、暇でも楽でもないんですが、開業以来ご利用くださる方々がいらっしゃって無事ここまでやってきました。塾存亡の機に立たされるなんてこともなく(小規模な塾のメリットですね)、楽しくやってこられたと思います。

そういう意味で、当塾をご利用くださった方々・ご利用くださっている方々に、私達は本当に心から感謝いたしております。ブログではありますが、厚く御礼申し上げるとともに、これからも精進を重ねてお役に立てるように頑張りたいと存じます。