中学受験用の国語辞典

以前、小学低学年向きの国語辞典について記事を書きましたが、今日は中学受験向き(小学高学年向き)の国語辞典について。

これぐらいの年齢になってくると、結構な学力差があるので、一概にこれがベストとは言い切れないところがあります。国語力が高ければ大人用のものでも使いこなせるでしょうし、低ければ小学低学年用のものを継続的に使う方がよいでしょう。

問題は中学受験を念頭に置いた場合です。この場合、ある程度背伸びした語彙を身に付けておきたいのは事実です。かといって、あまりそっけない語釈の辞書だと、語の理解が難しい。両者のバランスを取っている国語辞典の一つとして、三省堂の例解新国語辞典があげられます。中学受験生や意欲的な小学高学年の生徒が使うのに便利な一冊でしょう。

先日も、甥っ子(小学6年生)の国語辞典選定を依頼されたので、この本を推薦。中学校に入っても十分活用できると思います。というか、中学生向きの辞書として作られているんですけどね。

例解新国語辞典 第九版
相澤 正夫 (著), 大島 資生 (著), 林 四郎 (監修), 篠崎 晃一 (編集)

例解新国語辞典 第九版

なお、三省堂は新明解国語辞典という辞書も出版しています。書名が似ていますので、気をつけてください。新明解は国語辞典界の異端児?で、辞書マニアから「新解さん」と呼ばれ親しまれている書です。私は良い辞書だと思いますが、中学受験生にはあまりおすすめしません。